山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

僕がもし、ノグソニストだったら

たとえばの話、僕がノグソニストだとしたら、どうだろう。
あ、ノグソニストっていうのは野糞してしまう人ね。
ノグソニストにもいろんなタイプがあって、あえて野糞することが快感だからノグソニストになったという人もいるし、和式便器なら大丈夫という軽い症状の人もいる。僕が想定するのは、トイレでは一切うんこできないパターンだ。

友達と一日遊ぶのですら大変だろう。遊んでる途中で便意を感じないように、朝しっかりと出していかなきゃならない。もし、途中でしたくなったら急用ができたと言って帰らないといけない。僕は悩むだろう、ノグソニストであることをカミングアウトするべきか。言ったところで受け入れてもらえるだろうか。不潔な奴だと嫌われないだろうか。

カミングアウトした時、聞いた人は顔をしかめるだろう。何を考えているかは想像がつく。「俺の家の前で野糞しないだろうな?」だ。思うだけならしかたない、でもそれを冗談でも口にしないでほしい。
小さい頃、どれだけ頑張ってもトイレでうんこできなかった。ずっと努力してきた。できない自分は何かの病気じゃないかと思った。
でも大人になってから、勇気を出して街の有名な野糞スポットに行ってみて、他のノグソニストの人に出会って、こういう生き方もあるんだとわかってから気が楽になった。人目につかない野糞の仕方、処理方法も教わった。
「趣味で野糞してます」という人を見ると、正直腹が立つ。こっちは好きでやってるんじゃないのに。

軽犯罪法1条26号・・・街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者は拘留または科料に処する。

野糞は公然の場所でしなければ犯罪じゃない。法律上ではたんを吐くのと変わらない。街中ではしょっちゅうたんやつばを吐くおじさんを見つける。僕らがやっていることはアレと同じなのに、何故ノグソニストだけが差別されるんだ。

そもそも野糞がダメになったのは戦後からだ。昔の日本の農村部では野糞は当たり前のことだった。僕の曾祖母は洋式便器の使い方がわからず、ずっと和式便器を使っていたそうだ。でも今は野糞はダメという常識だけが先行していて、野糞の歴史についてはみんな無視している。現代でも海外では野糞に寛容な国が多い。日本の野糞に対する理解は著しく遅れていると言わざるを得ない。

でもだからと言って、日本で野糞を完全合法化するのは無理なことはわかってる。今から社会の仕組みを大きく変えなくてはならない。少数のノグソニストのために、すべての公共施設に専用の野糞場所を作るのは現実的に不可能だということもわかっている。

そういえばこの前、テレビでノグソニストが取り上げられたらしい。その時に紹介された香水が問題になっているようだ。ノグソニストは自分の臭いに対して敏感だ。実際はほとんど臭うことはないんだけど、不安だからほとんどのノグソニストは香水を使っている。その中でもよく使われているメーカーの香水がテレビで紹介されたせいで、それを使っているノーマルの人がノグソニストと勘違いされるという問題が起こっているそうだ。

国会では2020の東京オリンピックに向けて野糞排除法案が提出されたらしい。これに対して全国のノグソニストは怒っている。大規模デモも企画されているそうだ。機会があれば参加してみて欲しい。ノグソニストはイメージから誤解されやすいが、いい人たちばかりだから。

最後にノグソニストからの願いを言っておく。
ノグソニストだからといって、どこでも野糞するわけじゃない。ちゃんと見られない場所を選んでるし、した後片づけている。たまにマナーを守れないノグソニストがいる、これはいけないことだ。でも全部のノグソニストがそんな奴じゃない。どうか、知り合いにいたら優しくしてやってくれ。

 

 

ここに書いたことは全部ウソです。
性行為が絡む事について冷静に考えることは難しい。
話すこと自体がタブーだ。恋愛が絡むともっと厄介だ。

だからLGBTについて語るのはとてもむずかしい。
少し批判しただけでポリコレ棒で叩かれかねないから、言い方にも慎重にならないとダメ。
それに具体的に、たとえばゲイについて語ろうと思ったら、オネエの芸能人とか、歌舞伎町とか、過去に知り合ったゲイとか、いろいろなノイズが入ってくる。

だから性行為を含む事について考える時、何かに置き換えて考える必要があると思った。性行為に一番近いことって排泄なんじゃないか。
ノグソニストという架空の存在(僕が知らないだけで実在するのかもしれないけど)を作ることで、少し離れたところからLGBTについて考えられないかと思って、これを書いた。

明言しておくけど、僕は異性愛者で性癖も情けないくらいにノーマルだ。好きなAVのジャンルは素人ナンパものです。野糞もあまりしたことないです。
でも、ニートについて語る時、同じ社会的弱者でありアウトローであるLGBTについて触れないのはバランスに欠けると僕は思う。
書いてる途中から、自分が本当にノグソニストな気がしてむちゃくちゃ乗ってきて楽しかったです。ノグソニスト、生きづらいだろうなぁ。でもノグソニストにしてやれることはほとんど無いなぁ。友達がノグソニストだと知ったても、そのまま友達でいられるだろうか…。

他の住人のブログを晒す

 

許可取れたんで、山奥に住んでる他の住人のブログ、ツイッターを晒します。昔で言うリンク集ってやつですね。

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貧乏と恋愛と子育て

pha.hateblo.jp

恋愛って、最もお金がかからない趣味だ。必要なのはお互いの心と体だけで、基本的に原価はタダみたいなものだ。

うん、それはphaさんの言う通りだと思います。

お金ない同士で恋愛や結婚ができないわけじゃない。

問題はその先。

結婚の話をしたら、子供の話に触れないわけにはいかないじゃないですか。

貧乏で恋愛することを「けしからん!」と言う人はあまりいない。

でも、貧乏で子供作ることを「けしからん!」と言う人は多いんじゃないかな。

お金がない親は子供に高等教育できない。そんな人が増えたら、日本の教育水準が下がってしまう!

高等教育どころか、ニート同士が結婚して子供産まれたら、一体どうやって子供を食わせていくのか!

働きたくないニートが貧乏暮らしするのは自己責任で何の問題もないけど、親が働きたくないという理由で子供に貧乏暮らしさせるのは絶対に良くないよね。

だからニートが結婚しようとすると、周りは良く思わない。

そしてその前段階の恋愛でも、ちょっとどうなのと苦言を呈する人がいるんだと思う。

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僕もよく「結婚したいの?」と聞かれる。

そのたびに答えることは決まっている。「価値観の合う人がいれば」だ。

しかし「子供は欲しい?」となると、一体どう答えたものか。

親になった僕を、今の僕は想像できない。

だけど、子供が作れない、次世代にバトンを繋げない「生き方」は、果たして「生き方」と呼べるのだろうか。一時的な「状態」と呼ぶべきなんじゃないか。

僕は今、山奥ニートをしていて毎日とっても楽しいです。

でも、これが一時的な「状態」だとしたら、それは悲しいことだ。これから先ずっと続けていける「生き方」だったらいいと思う。

5年後、10年後のこの山奥に子供の声がしていたら、その時に初めて山奥ニートが「生き方」になる気がする。

だから会社勤めしないで子供を育てている人の生き方に興味がある。

たとえば共育学舎の三枝さん、たとえば途中でやめる』の山下陽光さん、たとえば同じ和歌山のゲストハウスikkyuの森くん、たとえば昔のヒッピーコミューン。

その人たちは会社勤めしてないだけでしっかりナリワイを身に着けていて、ちゃんと稼いでいる。「なるべく働かない」という価値観のまま子供を育てるのは無理なんだろうか。

海外ドラマ『フルハウス』は僕のあこがれだ。ずっと前からあんな暮らしがしたいと思っていた。あるいは『よつばと!』とか。ドラマ『人にやさしく』でもいい。なんかそんな感じで突然子供がうちに来て育てることになったら、ニートが親になることもあり得る?

所詮ドラマの話だ。

この話はどん詰まりで、ニート的価値観の敗北だと認めざるを得ない。

お金がなければ子育ては無理。

貧乏人はそれを念頭に置いた上で恋愛や結婚をしなくちゃいけない。

それはやっぱり、異性に声をかける時に枷となる。

可能かどうかで言ったら、貧乏でも恋愛は可能だけど。

恋愛の最終段階に言及しないまま、貧乏でも恋愛できると言うのはなんかずるいなぁと思います。

山奥ニート、新人育成に悩む

ニートってのはアウトローなわけですよ。

なんのかんの言ったって、社会のレールから外れていることは確かなことだ。

ニートという概念は新しいので、先人ニートが残したものは少ない。

だからニート道を究めようとするときに、他のアウトローの生き方を参考にしないといけない。

他のアウトローとは、ヤクザだったり、芸人だったり、山伏だったりです。

そういう人たちとニートの大きな違いは、ニートニート同士のつながりが薄い点だ。

他のアウトローは上下関係にとても厳しい。それは社会の常道から外れ、自分の力で生きていくためにはたくさんの決まり事を覚える必要があるからだろう。

で、我が共生舎を見てみる。

ニートとはいえ、共同生活をしてるんです。

上下関係が強いかどうかは古株の僕には判断しづらいところがあるけど、少なくとも新人いびりみたいなことは絶対にない。そもそもみんなで集まって何かすること自体が稀だ。

一応、年上の人には敬語を使ったりはする。

でー、今18歳の子がうちに来ていて、その子が敬語苦手なんだよね。うちの中で敬語できないのは別にいいんだけど、出稼ぎに出た先で敬語使えないと色々トラブルの種になったりする。

そうなってくると、やっぱ未成年だし色々教えたほうがいいのかなー、なんて思う。

芸人の世界みたいに、敬語の使い方、あいさつの仕方、不快にさせない話題の振り方なんかをビシバシ教えていくのが、彼のためになるのかもしれない。

それに、彼が仕事先の人に失礼をすることで、他の人の仕事が減るかもしれない。

僕が18歳の時なんか、敬語なんて使いこなせなかったよ。敬語の必要性がわからなかった。それが当たり前だと思う。

でも、そういうことを後輩に教えていくべきなのかなぁ。

ニートなのに。アウトローニートだからこそ?

だけど、教育ってのはどうしたって暴力だ。

相手の価値観を否定して、自分の価値観に変えるんだから。

そうやっていくうちに、うちの中での上下関係は強くなっていくだろう。年上や先輩がえらくなっていく。

うーん、どうなんだろうね…。

いかにして後輩ニートの育成をしていくか、これは課題のひとつである。

山奥と花粉症

「花粉症なんだけど山奥に住めますか?」って質問をよく受ける。

どうなんだろうなー。

確かに周りはスギだらけだ。

春先になると空が黄色くなるほど花粉が飛ぶ。

でも僕も花粉症なんだけど、山奥にいる時のほうが断然症状が軽い。

不思議なもんで、街中にいると鼻水が常に詰まっている状態なのに、山奥だと鼻通りバッチリだ。目いっぱい鼻から空気を取り入れられる。

でも人によっては山奥のほうが酷くなる人もいて、よくわからない。

花粉は風に舞って遠くへ飛んでいくから山は花粉が少ない、だとか

花粉は大気中のチリを結びついて落ちてくるから空気の綺麗な場所は花粉が少ない、だとか

そもそも山奥にいるとあまり外に出ないので外気に触れにくい、だとかいろいろ考えられるけどよくわかんないです。

やっぱり都会より山奥がいい

「今は山奥に住んでるけど、田舎より都会のほうが好き」

と今まで何度も言ってきたんだけど、この前都会に行ってしばらく滞在したらやっぱり山奥がいいなぁと思った。

都会の家って、ギリギリ我慢できる狭さだ。

別に普通に住める。

足を延ばして寝転べる。料理もできる。

でも普通の生活以外のことをしようと思ったら、別の場所が必要になる。踊ることはできない。集まることはできない。

その代わり都会には用途別の豊富に施設があって、たとえば歌いたくなったらカラオケの店に行くし、踊りたくなったらクラブに行けいい。

でもお店使ったらお金かかるじゃん。ニートはお金ないからね、そういう施設が使えない。

都会で暮らすと、お金ない人はいろいろ我慢しなくちゃならない。

でも山奥なら家は広くて、人を集めたり歌を歌ったりできる。

自分の家ならいくら居ても延長料金はかからない。交通費もかからない。

好きなことができる。

 

「都会で遊びたくなったりしませんか?」という質問をよく受けるけど、都会に居たってお金なくて、遊び場所に行けないから意味ないんだよ。学生のころみたいに河原で酒を飲んだり、家でゲームしたりする友達も減ってしまったし。

でも山奥なら無料でできる遊びがたくさんある。川で釣りしたり、植物育てたり、鹿の罠を仕掛けたり。おまけに僕らは共同生活してるから、住人のひとりが漫画やゲームを買ったらある程度共有できる。

お金はあんまり稼げないけど、なるべく働きたくない僕にはちょうどいい。

僕にはやっぱり、都会より山奥がいいなぁ。

山奥ニートと時給

地域の人から、先日の強風で柵が壊れた畑を片づけてくれ時給800円、と言われたので行ってきました。

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支柱と網が絡まって知恵の輪になってる。ニッパーで切って外していく。

しいたけを栽培していた場所だから、“ほだ木”があちこちに置いてあって足場が悪い。

柵を撤去した後にほだ木を一か所にまとめる。これがなかなか大変で、ほだ木が半分土に還っていて運びづらかった。ロードローラーで踏みつぶして全部土にしたくなる。

ほだ木にはカミキリムシの幼虫がたくさんいて、獲って帰って食べようかすごく迷ったけど勇気が出なくて今回は見送った。

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終わった後、時間が中途半端だったので稲の種まき。

万遍なく重ならないように種を撒く。

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塩ニキ(SaltBae)の真似をして種を撒いた。

意外と難しい。

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12時から16時まで4時間やって3200円。ガソリン代で200円引いて3000円の儲け。

一カ月の光熱費9000円なので、10日分の光熱費を半日で稼いだことになる。

作業は急いてやることもなく、途中休憩を挟んでおばあちゃんと雑談しながらなので結構たのしい。いい運動になった。

やっぱりご飯や睡眠は身体動かしたほうが質がいい。