山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

山奥ニート、北へ(その3)

仙台といえば半田屋らしい。行かない手はない。30分で戻れば、一時間早い列車に乗れたけど、やっぱ無理だった。ご飯を普通盛りにしたらかなり多くて、お腹がすごくいっぱいになった。

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一時間ほど電車の待ち時間ができたので、仙台駅をうろつく。昔、ここで野宿をした事がある。あの時は七夕の季節で、飾りが駅前を彩っていた。仙台は都会だ。少なくとも駅周辺に限ればかなりきらびやかだった。

仙台から、ワンマン電車に乗り込む。IKEAもある都会からワンマンが始発するのはなんだか変な感じだ。ワンマン電車は仙台駅を出た時は混んでいたが、すぐに空席ができた。とぎれとぎれのair wifiでインターネットをする。一ノ関に着いた。辺りは真っ暗だ。明かりは見当たらない。一面田んぼなのだろう。駅のホームに降りると、ひんやりとした風が吹いている。Tシャツ一枚の僕は、少し寒かった。

一ノ関は聞いたことない駅名だったが、立派にハブ駅の役割を果たしていた。駅構内のコンビニでチューハイとポテチを買う。財布に入ったお金から、昨日今日使ったお金を計算する。2日で5000円、ただお土産を買った分を除けば3000円だった。1日1500円は食費・宿泊費込みとしては上出来だった。今夜はネカフェに泊まる。

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20分ほど待って、盛岡行きの最終電車に乗った。2両編成のワンマンだ。21:41発、22:45着。盛岡ですんなりネカフェの場所がわかればいいんだけど。確か、盛岡は前に行ったことがあったはずだけど、どんな駅かまったく思い出せなかった。地図によれば、北上川を超えた先にネカフェがあるらしい。JR盛岡駅は川の中洲にあった。なんでそんなところに作ったんだ…。

駅からは少し歩いたものの、迷うことなくネカフェに着いた。その向かいにはちょうどじゃじゃ麺屋があったので、盛岡到着を祝って食べる。汁なしのうどんの上にひき肉が乗っているような食べ物だ。よく混ぜて食べる。食べ終わった後、出汁を入れてスープにして飲むらしい。まぁ、冷麺のほうが僕は好きだな。でもお店はピアスをした十代のお兄さんがひとりで切り盛りしていて、なんか良かった。

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ネカフェでは『ゴールデンカムイ』と『ファイアパンチ』を読んだ。

盛岡から青森までは18切符が使えない。この区間はJRではなく、第三セクターが運営しているからだ。そのまま鈍行を乗り継いでいく予定だったが、ふとバスのほうが安いんじゃないかと思って調べる。ちなみに名古屋→青森のバスや、東京→青森のバスは売り切れだった。案の定、盛岡から青森のバスがすんなり見つかった。高速道路は通るが、予約の必要がない路線バスのような感じらしい。少し不安を覚えながらも、これを使うことにした。こっちのほうが2000円も安い。

翌朝、ネカフェを出るのが遅れて、バスの時間に間に合わず青森行きは出発してしまった。チケット予約するタイプじゃなくてよかった。青森行きの次のバスは3時間後。さすがに待っていられないので、弘前行きに乗ってから、電車で弘前から青森まで行くことにした。弘前行きのバスのほうが料金が安くて驚いた。青森市のほうが近いイメージだったのだ。

弘前行きバスまで1時間ほどあった。バスの待機所にある観光案内を読む。盛岡は昔、不来方(こずかた)と呼ばれていたらしい。なんだか格好いい名前じゃないか。由来はこうらしい。昔むかし、鬼が暴れていたのを人々が踊りを踊って鎮めたという。この踊りが後のさんさ踊りになったと言われている。そして、鬼はもう来ないと約束をしたから「不来方」なんだそうだ。僕は盛岡のことが好きになった。宮沢賢治石川啄木の故郷だというのもよい。どちらもニートだ。啄木・賢治青春館というのがあるらしい。どちらも碌な青春を送ってなさそうで面白そうだ。

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お盆前だというのに、盛岡は十月のような風が吹いていた。東京の熱にやられた僕には気持ちいい。盛岡、いいじゃん。旅をしていると、不思議と好きになる町とそうでない町に分かれる。それは単に交通の接続が悪くて長い時間待たされてイライラしたり、たまたま店員の対応が良かったりという偶然だけど、気に入った町は次来るときも良いことが起こるものだ。僕はだいたい太平洋側の町が好き。日本海側はいつも曇っているし、海と山の方向感覚が狂って迷子になる。あとは吉野家マクドナルドみたいなチェーン店がある規模の町がいいなぁ。

弘前行きのバスが来た。高速道路で3時間ほどで着く。いよいよ青森が近づいてきた。

 

 

山奥ニート、北へ(その2)

目を覚ますと宇都宮だった。たっぷり2時間近く眠っていた。喉が乾いていた。バックパックには水が入ってたけど、お昼を過ぎてお腹も空いていたので駅のホームのセブンティーンアイスを買って食べた。130円、クッキー&クリーム。思ったより美味しい。クッキーとチョコチップの歯ごたえが心地よかった。黒磯行きの電車はとても混んでいた。空いてそうな車両に乗ったが、大きなリュックを抱えた人やスーツケースを持った人でベンチシートは埋まっていた。

僕はベビーカーを持った父親らしき男性の前に立った。スリムな体型よくで日に焼けている。隣には未就学児だろうか、2人の兄弟が座っていた。おそろいのドクターイエローのTシャツはお気に入りなんだろう。よくみると、ベビーカーの中には虫かごが入っていた。夏休みの虫取り準備は万端だ。兄弟は非日常に興奮しているようで、時折金切り声を上げていたが、向かいに座ったスーツの男性は微笑んでそれを見ていた。僕はなんだか安心した気分になった。電車は住宅地を抜け、田園地帯を走っていた。平たい黄緑の田んぼの向こうには、綺麗な新築の家が並んでいた。空は台風一過で美しい青で、入道雲も遠くに見えた。

北関東の町並みは美しいが新鮮味がなく、すぐに飽きてしまった。いつもなら、ここに住んだらどんな生活を送っていただろうと想像を広げるが、どうにもこの農業用に整理された畑と新築の家の町に住むのはごめんだ。豊かな土地かもしれないが、ワクワクしない、つまらない土地に見えた。

車内に視線を戻すと、鮮やかな黄色いスーツケースを足の間に挟んだ女の子が目に止まった。スーツケースの上にはうなぎパイの袋を持っている。東京を横切って、静岡から来たんだろうか。ケースとは別にひざの上にはリュックを乗せていて、シンプソンズの缶バッチと、アラジンのジーニーの小さなぬいぐるみ、それにうる星やつらラムちゃんの大きなキーホルダーを付けていた。スマホカバーはスポンジボブ、キャップはヤンキースだ! 僕はなんだかこの子が好きになってしまって、こっそり観察して情報を探したら、それ以上は何もなかった。派手な赤いマニキュアをしていたっけ。

父親ドクターイエローの兄弟は途中の田舎の駅で降りていった。父親の実家があるのだろう。女の子は黒磯まで一緒だったが、乗り換えで見失ってしまった。

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山奥ニート、北へ(その1)

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東京に着いたのは15時ごろだった。

名古屋を出発したのは8時。それから7時間かけて、東京に入った。盆が近いから、平日昼間でも乗客は多い。18キッパーには難所と名高い静岡県だが、運良く座れてよかった。この乗り換えは何度もしているから、体が覚えている。実際、7時間は一瞬のように感じた。ほとんど眠っていたからだ。旅の前日はいつも徹夜に近くなるが、それを差し引いても車内で十分な睡眠が取れた。

思ったより早く着いたので、どこか寄る場所はないかと考えを巡らせる。お腹は空いていなかった。今から東京の友達に連絡を取るのは億劫だし、何より次の日からの日程を思うと、旅に不確定要素を入れる気にはなれなかった。

三日後に、本州の北端にたどり着かなきゃいけない、絶対に。

お金がないから青春18切符だ。乗れるのは鈍行列車だけ。一日7時間電車の中で過ごす。それを丸三日。日本って意外と広い。

今夜はphaさんが住んでいるシェアハウスに泊めてもらうことにしていた。よく知らないけど、コロニーと呼ばれてるらしい。大方、リビングで値落ちするように眠ることになるだろう。

台東区の駅から少し迷ったが、なんとかたどり着いた。四階建ての建物で、1フロアは細かく区切られている(ああ、もちろん「田舎と比べれば」だ。すっかり僕も田舎者になってしまった。都内ではすごく広いのだろう)。玄関のドアはたぶん開いていて、勝手に入っても怒られないと思ったが、念のためインターホンを押す。phaさんはギターを弾きにスタジオに行っていて不在らしい。代わりに別の人が出迎えてくれた。顎髭を生やした社交的な男の人だった。挨拶がてらTwitterをフォローする。どうやら小説家のようだった。もし別のところで出会ったら色々聞くところだけど、ギークハウスでそれは何か似合わない気がして、興味ないフリをした。舐められちゃいけない!

そうなると、やることはないので彼はドラクエ11を始め、僕はTwitterの通知と目の前の彼のブログを読むことにした。ギークハウス、phaさんは僕にとって憧れの場所だ。僕の想像と実際の内情は違うんだろうけど、僕はこの憧れをずっと持っていたかった。ここに人間のはぐれものが夜な夜な集まって、毎日が熱狂する日々を送っているんじゃないかと期待してしまう。しかしまぁ、本当は多くの時間、ただの元気のないおっさんのたまり場なのだろう。小説家の人のブログは僕の心を揺さぶった。

シェアハウスに住んで思ったこと - 都心環状線 - Yahoo!ブログ

 

 裏側というか、避難所というか、ぼくはこの三カ月間、そんなところにいたような気がしていた。二者択一の選ばれないほうを、わざわざ選択し続けているような感じに酔っていた。
 もちろん、そんなのは幻だった。実家暮らしと、いまの生活とのあいだに本質的な違いがあるかっていうと、正直怪しい。家族が心配してくれる声が聴こえなくなった代わりに、自分が自分に言い聞かせなきゃいけなくなっただけだ。家を出ないとそれを理解出来なかったというのは、恥ずかしいことだけど想像力の足りない点だったかもしれない。

 これを読んで僕は、憧れの場所の裏側を覗き見るようで、悲しくなったのだろうか。わからない。ギークハウスとは何なんだろう。住んでいる人にとっては早く売れて出ていきたい場所なんだろうか。若くて金がない時に一時的に住んで、成功したり耐えられなくなって出ていって、たまに遊びに来るのが理想なんだろうか。前に、ギークハウスの何かで、蝉の幼虫から蝉の幼虫が脱皮して来るロゴを見た。永遠のモラトリアム。アダルトチルドレン。遅くて長い青春。そんなイメージを僕は持っている。僕は放送されたドキュメンタリーを思い出してみたけど、住んでいる人がどう思っているのかはわからなかった。それとも、オタクというシャイな人種の謙遜なのだろうか。その場にいる誰かに聞いてみても良かったけど、僕自身がなんと答えられれば満足するのかわからなかった。

そんなことを思いながら、パネポンを見てた。

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深夜1時くらいになると、phaさんが自室から這い出てきた。僕はいつもお爺さんお婆さんに話しかけるハキハキした声でない、ギークハウスの人がよくやる力の入らない小さな声を真似して話した。phaさんに今回の旅の目的を告げると「あー、大変だねー」と同情した。明日は11時間電車に乗り続けると言うと顔をしかめた。その後、曖昧な話をした。僕は2時くらいにアイマスクをして寝た。

次の日、目が覚めるとphaさんがリビングにある鳥かごの覆いを外していた。9時半だった。意外と早起きなんだなーと思いながら挨拶する。まくるめさんとすれ違って、僕はコロニーを出た。名残惜しい気持ちがあった。あの家にいる間は、自分が特別な人になれたような気がしたからだ。実際に住んだら、きっとただの日常なんだろう。でも僕はこの憧れを持ち続けることにした。困ったことがあると、僕はphaさんだったらどうするかを考える。その想像のphaさんはきっと本当にphaさんとギャップがあるんだろう。でも虚構を信じられるのは素敵なことだ。今はそう思うことにした。

それと、共生舎・山奥ニートも憧れるような特別な場所にしなくちゃいけない。うちに来た人に、この感覚を味わわせるのだ。そう思いながら、バーガーキングでワッパーを食べて東京を出た。

山奥ニート、結婚報告の瞬間

結婚の報告をするのは楽しい。

光属性の話でこれだけ驚いてもらえる事って、長い人生でもそうそうない。

せっかくなので、発表の瞬間を動画で撮ってみた。

youtu.be

 

人間、本当に戸惑うとこうなるんだなぁ。

もっと派手なリアクションを期待してたのに。

普段なら「ええええええええ!? マジっすか!!!」みたいなノリだと思う。今回は何かそれぞれ思う所があったんだろうか。

この動画の後もしばらくは、なんだか妙に静かで今までにない空気が流れていた。

僕自身、なかなか言い出せなくて何日か悶々としていたんだ、実は。

yaba-raiko-shusaku.hatenablog.com

 

山奥ニート、結婚する

 

山奥でニートしてる葉梨はじめです。

報告があります。

 

僕、結婚します。

 

 

 

 

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相手は誰か

相手は2年前から付き合ってる彼女です。共生舎にも何度か来ています。
今は名古屋で普通の会社員をやってます。
僕がどこかに行くたびにちょくちょく会いに行ってました。
普段はSkypeで話してます。

 

ニートやめるのか

僕が嫁を養っていく気はないし無理だし、むこうもその気はないみたいですね。
彼女から、生計は別にしようと言われました。ヒモできません。きっつー。
まぁ彼女のとこにいる間の食材は出してもらえるので、飢え死にする危険は減ったかな。代わりに彼女の家に滞在中の家事は僕の担当です。
専業主夫みたいなもんですが、主夫は閉塞感あってつらいんですよ。また今度書きます。

 

なんで結婚するのか

彼女が今、会社員というのが大きいです。
加えて、共生舎のことがメディアによく取り上げられている。
つまり、このタイミングなら肩書的にはNPO理事と正社員の結婚となって、両親親戚に説明しやすいんです。まぁ将来的には彼女、仕事辞めて山奥行きたいらしいですが。
それに共生舎からしても、僕の「彼女」が遊びに来るより、「嫁」が遊びに来るほうが健全かなと思いました。彼女がいるって聞くと嫉妬するけど、嫁がいるって聞くとなんか同情してしまうじゃないですか。
他にも、既婚というだけで社会的信用が上がるし、女の人と会いやすくなるし、親との関係性もよくなるし、年金の手間が減るし、実家が増えるし、紙1枚提出するだけなのにコスパ良いなと思いました。

 

子供はどうするのか

今のところは予定ないです。
「結婚」「同居」「子供」は別の話だというのが僕ら2人の見解です。
でも、山奥でニートたちが集まって子育てしたらすげー面白いじゃないですか。
だけど子供は親を選べないからなー。お金もないし。学校行くの大変だし。
僕は自分の選択で山奥に住んでるけど、もし山奥に生まれてずっとここに縛り付けられてたら嫌だろうなぁと思う。
親は子供にどこまで責任を持つべきなのか、これから考えていきたい。

 

結婚式はどうするのか

別にやらなくていいと思ってたんですが、親が張り切っちゃって。
なんせ僕の親、名古屋人ですからね、結婚式大好きです。
お金出してくれるみたいなんで教会で一応やります。今年11月ですね。
「そんな事にお金使うのもったいない!」と思うんですけど、そのために親が働いてきたのなら甘えるのも親孝行かと思いました。
山奥は山奥でなんかするんじゃないですかね。
実を言うと、この前ギルドハウス十日町に行ったのはこの件について参考になるんじゃないかというのもあったんです。

 

結局、山奥ニートは続けるのか。

結婚するけど、今までと何も変わりません。今まで通り、山奥でニートします。
しばらくは今まで通り、僕は山奥で暮らして、彼女は街で会社員をするでしょう。
まぁ結婚式の準備で今年の秋は街にいることが多いかも。
これ言うと彼女に怒られるんだけど、僕としては結婚という契約をする事で安心させて、山奥にいられる時間を増やしたい……。
ブログに関しても、彼女の家にいる時は嘘を書かなきゃいけなくて面倒だった。これで隠し事がなくなって、書きやすくなってよかったです。

 

 

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Twitterに載せたこの写真、彼女の両親に挨拶しに行った時のものでした。
スーツ着たの何年ぶりだ。

結婚祝い待ってます。

山奥ニートの欲しいものリスト

『クリプト・オブ・ネクロダンサー』やってる

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『クリプト・オブ・ネクロダンサー』ってゲームをやってる。なんとかケイデンスでクリアできた。オールゾーンはまだいけてない。

普段ほとんどゲームはしないんだけど、たまたまテラゾーのゲーム実況見て楽しそうだと気になってた。

ローグライクゲームを音楽に合わせてやるゲーム。主人公が心臓取られちゃって、ダンジョンに流れる音楽に合わせて動き続けないと死んじゃう呪いにかけられるストーリー。敵モンスターもたぶん一緒の呪いがかかっていて、踊り続けている。

僕にとってローグライクゲーム音ゲーも縁遠いけど、これは面白い。中毒性がある。

www.youtube.com

敵キャラがかわいくて良い。

一匹ずつ動きにパターンがあって、それが上手くキャラクター性を表してる。

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このキャラがお気に入り。「ゴブリン」。主人公と目が合うと、ナイフを後ろに隠して「関係ないですよー」とでも言うかのように遠ざかっていく。そのくせ、目を離すとだんだん近づいてきて、後ろから攻撃してくる。しかも攻撃力がやたら高い。すげー鬱陶しいんだけど、とぼけ具合がいっそ清々しくて憎めない。

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あとこいつも好き。「見習いソードマスター」。こっちから攻撃すると、無効化した上で一歩下がって、その後2マス前に踏み込んで斬りつけてくる。カキン!ズバッ! カッコいい。斬りつけた直後は隙が出来て、簡単に倒せてしまう。たくさん修行して剣の技を身に着けただろうに、隙だらけじゃねーか。あっさり倒すとちょっと罪悪感がある。こいつが出てくるゾーン4は異常に難易度が高いから、そんなこと考える余裕があるのは最初だけだけど。

言葉じゃなく、キャラクターの動きによってキャラが立ってるのが面白い。ゲームでしかできないことだ。そういうのを見ると、なんだか嬉しくなる。このモンスターたちには何のストーリーも用意されていないけど、ゲームを遊んでいるうちにプレイヤーにとって忘れられないキャラクターになる。

 

クリプト・オブ・ネクロダンサー(Crypt of the NecroDancer)はSteamで発売中です。僕が買った時はセールで289円でした。PS4版やスマホ版もあるみたいです。むちゃくちゃ遊べますよ。これで3日潰した。

 

鹿

 

 

 

 

 

 

 

 この鹿、罠にかかってるのを見つけた時に、狩猟免許持ってるヨシ君が不在だったんだよ。

ヨシ君は夕方に帰ってくることになってたけど、それまでに罠が外れないかヒヤヒヤ。

立派な角を持った牡鹿で、不用意に近づいてグサーッとやられたら一溜まりもない。かと言って、狩猟登録してない人が殺すと、害獣駆除の報奨金がもらえなくなってしまう。

なんとか殺さずに動きを封じられないかと、遠くからロープ投げて角に引っ掛けようと悪戦苦闘。村の人や通りがかりの釣り客を巻き込んで、いい大人が真剣に輪投げしていて面白かった。

結局投げ縄作戦は失敗した。鹿は夜通し暴れて疲れたのか、ヨシ君が帰ってくるまで大人しくしていた。

今まではひとりしか狩猟免許持ってなかったから、彼がやる気出ない時は罠していなかった。鹿が罠にかかったら、どんなだるい状況でも殺さなきゃいけないし、どうせ殺すんだったら捌いて食べないともったいない。

だから鹿が食べられるのは4ヶ月に1度くらいだった。しかし、この前の試験で何人か新たに免許を取ったので、これからはどんどん捕ってくれるんじゃないかと期待してる。

内蔵は食べるのめんどくさいから、心臓以外は捨てがちだ。利用法の解明が進むといい。これだけ人数いればレバー好きな人も増えたかな? 前はでっかいレバーの塊がずーっと冷凍庫に放置されてたからね。冷蔵庫血まみれになったこともあった。

硬い肉だって、行儀なんて気にせずハサミでバリバリ切って食べればいい。

 

先輩ニートが後輩ニートに捌き方を教えている光景は、なんだかいいなぁ。

その先輩ニートだって、最初は村の人に捌き方を教えてもらったんだ。20年後、30年後にどうなってるかわからないけど、こういうことをしてたら案外なんとかなるんじゃないかって気がしてくる。