山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

祭りを手伝う山奥ニート

11月3日は集落のお祭りでした。

祭りと言っても、屋台が出たり、神事を執り行ったりするわけじゃない。

昔はちゃんとした祭りで、獅子舞も出てきたらしいけど、今では集落に住んでいるのはたったの7人。

年々簡略化されていって、今ではお宮にお供え物をして、もち撒きして、みんなでお弁当を食べるだけになってしまった。

だけど今年は共生舎から12人行ったからかなり賑やかだったなぁ。

良いことです。

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お宮は山を20分ほど登った場所にあるから、爺さん婆さんだけでは大変だ。

今年は手がたくさんあったから楽だったな。

一年に秋と春の2回しか原住民に会う機会はないから、この時くらい顔見せしたい。

限界集落と言っても、実は関係人口は結構多い。

普段は近くの町に住んでいて、盆や正月などにこの集落に集まる家族が何組かいる。

盆や正月の時は家族水入らずでお邪魔したら悪いかなと思って、声をかけない。

でもこの祭りにも来てくれたので、顔見せできた。

そこから草刈り頼まれたり、何かに繋がることが多いからね。

でもたくさん飲んだからあんまり覚えてないです。毎年こう。

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Netflix『ドラゴン王子』が王道ファンタジーしてて面白い

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『アドベンチャー・タイム』ロスから立ち直れません。

『SSSS.グリッドマン』も『ゾンビランドサガ』もそこそこ面白いけど代わりにはならないよ……。

そんななか、Netflixオリジナル作品『ドラゴン王子』をタイトルのダサさに惹かれて見たんですよ。

その時リビングには僕の他に3人いたんですが、全員嵌っちゃって結局一気にシーズン1最後まで見てしまいました。

それどころか、そのまま1話に戻って2周目も最後まで見そうな勢いだった。

でも、ウィキペディアにないし、感想言ってるブログも少なかったので僕が書く。

山奥ニートについては僕が書かなくても誰かが書くが、ドラゴン王子は僕が書かなきゃ誰が書く!

騙されたと思って見てくれ『ドラゴン王子』!

 

2018年9月16日日本公開。
Netflixオリジナル作品
シーズン1は全9話×26分。
原作・制作: アーロン・イハス、 ジャスティン・リッチモンド

■あらすじ

公式のあらすじわかりにくいんで自分で書きます。

 

魔法の国ゼイディアと人間の国カトリスは戦争直前の状態にあった。
人間がドラゴンの王を殺して、その卵も破壊したからだ。
エルフはその報復に人間の王と王子を暗殺する計画を立てる。

暗殺部隊の1人であるエルフの少女レイラにとってはこれが初仕事。
城の近くで決行の時を待つレイラだが、人間の兵士に発見されてしまう。
こともなく兵士を追い詰めるレイラ。しかしその怯えた目を見て、殺さずに逃してしまう。殺さなかったことを暗殺部隊の隊長から責められたレイラは、待機しろという命令を無視して、単身で城に忍び込み王と王子を暗殺することにする。

一方、王の息子カラムは剣の腕も乗馬もからきし駄目。憧れの女性にも笑われる毎日。王と血の繋がっていない彼は、自分に何ができるのか悩んでいた。

カラムの義理の弟で、王の実の息子エズはいたずら好きで周りに迷惑ばかりかけてばかり。友達はペットのカエルしかいなかった。

レイラに襲われて、逃げるカラムとエズ。逃げ込んだ部屋には、破壊されたはずのドラゴンの卵があった。これをドラゴンに返せば、復讐の理由はなくなり戦争は止まるはずだ。

しかしその時、エルフの暗殺者たちが城に侵入。人間の王は殺され、王の側近である魔法使いヴィレンによってカラムとエズも死んだことにされる。

このままでは人間の国と魔法の国の全面戦争になってしまう。戦争を止めるためにカラム、エズ、レイラの3人は卵を持ち出し、ドラゴンに返すための旅に出る。

■感想

王道ハイファンタジー、しかもボーイ・ミーツ・ガール!

なんかね、作り手を信用できるんですよ。

監督も脚本も、少なくとも日本じゃ有名な人じゃないんだけど。

たとえば敵に追われて逃げる主人公。そのときに、単に走るだけじゃなくてカーテンをかぶせたり、飾ってある鎧を倒したりして追手を妨害するんです。

それだけのシーンなんですが、主人公がちゃんと考えながら逃げてることがわかる。

それができてない作品ってけっこう多いですよ。そうなると、もう主人公がこのとき何を考えていたかとか考察する意味がなくなる。単なる脚本の都合で動くキャラクターになってしまいます。

この作品の登場人物は、しっかりと自分の立場と価値観で物事を考えています。だから生き生きとして見えるんじゃないかなぁ。

ファンタジーっていかにその世界が本当に存在すると思わせられるかってジャンルだと思います。
この作品の場合、盾の裏面にリベットがちゃんとあるんですよ。盾の表のパーツと裏のパーツがどう組み合わさっているのかが想像できる。

別のシーンでは、ドラゴンが瞬きするんですが、そのときに瞬膜が閉じるんです。これは現実の爬虫類などにある器官なんですが、それがちゃんと描写されてる。ドラゴンが生き物として描かれてるんです。

そういう細かいところの積み重ねが、この世界は本当にどこかにあるんだと思わせるんだと思います。

いつの間にか「ファンタジー」という言葉が「ゲームみたいな世界」の別名になってしまいました。

僕が見たかったのはそれじゃないんだ!

こことは違う世界、こことは違う常識で動いている人間が見たいんです。

『ドラゴン王子』はそのふざけたタイトルとは裏腹に、実に真面目にファンタジーしています。

思想も立場も違う主人公たちが協力して、大きな敵と戦う。

ベタだけど古くない。王道だけど、先が読めない。

キャラクターを掘り下げつつ、大きな物語に繋げる。

これがどれだけ難しいことか。

『ドラゴン王子』は信じられます。

みんな『ドラゴン王子』を信じろ。

 

■ドラゴン王子の魅力

・ダサい邦題

『ドラゴン王子』ってなんですか。ドラゴンプリンスじゃ駄目なのか。
でもドラゴンプリンスだったら僕は見てなかったなぁ。
このダサさがいい。海外ファンタジーっぽい。ドラゴンプリンスだと乙女ゲーみたいですね。
ドラゴンプリンスだと日本では他の作品の商標にひっかかるという噂も。

・王道ハイファンタジー

ライトノベルでよくあるRPG的な世界ではない、確固たる世界観。
背景美術が細かくて、中世ヨーロッパ風世界が美しいです。
今どきこんな王道なファンタジー珍しいのでは。
それともゲーム・オブ・スローンズの影響で、アメリカではハイファンタジー復古の流れがあるんだろうか。
魔法にいちいち触媒が必要なのがたまらないです。

・派手なアクション

3DCGですが、レベルはそれなり。でもアクションの動きがいいです。
後述の特殊な武器を使ったアクションシーンは一見の価値あり。
枚数少ないからちょっとカクカクしてますが、これはあえてみたいです。(英語版Wikipediaより)
個人的には大賛成。日本のアニメでCGだけなめらかすぎて手書き部分から浮いて見えることがよくあります。CGに合わせてコマ増やすよりも、CGのコマ数減らす『ドラゴン王子』の手法は正しいと思う。
影の付け方やディティールの省略の仕方が『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』に似てますね。技術の進歩でリアルにできるようになったけど、あえて省略して見やすくする手法はこれから増えていくんじゃないでしょうか。

・よく練られた脚本

脚本がすごく丁寧です。
1話の中だけでも伏線と回収がしっかりあるし、そことそこが繋がるのかーと忘れた頃に繋がっていくものもあるので気が抜けません。
シーズン2に向けて残された謎も多く、考察しがいがあります。
第一シーズンは3部構成です。
1~3話:王国の城編
4~6話:旅のはじまり編
7~9話:呪われたカルデラ
3話ごとに、書くべきことがしっかりと定まってるんですよ。
第一部は主人公たちがなぜ集い旅に出るのか。
第二部は主人公たちが互いに信頼していく様子。
第三部は主人公たちの成長がテーマです。
これがしっかりしてるから、どこに注目すればいいのかわかりやすくて見ていてストレスがない。
こういうの、日本のアニメの職人芸とは違って、アメリカではしっかり方法論が確立している気がします。

・魅力的なキャラクター

絵柄がアメリカンなんで、ちょっと抵抗があると思います。
アメリカの二次創作でこういう絵柄をよく見ますね。
頬の赤みを不自然に感じるのは日本人だからなんでしょうか。
まぁ見てるうちに慣れます。

・カラム

人間の王子(兄、養子)、15歳。
剣は苦手なんだけど、1話時点から頭いいんですよ。
ちょっとお調子者だけど、機転が効いて、根はいいやつ。
主人公が頭よくて解決策をどんどん出していくのは気持ちいいですね。
それでも大体は敵わないというバランスもいいです。
最終話ではまさに「主人公はこうでなくっちゃ!」って感じでした。

・エズ(エズラン)

人間の王子(弟)。
一番年下だけど一番有能。もはや呼び捨てにできない。
エズさん。いやエズ国王。さすがは王の器。人間の国は安泰ですね。
ペットのカエル(?)の色が変わるのがアニメ的に面白い。
怒ってる=赤、気分悪い=紫など。しかしあのカエルも只者じゃなさそうだ。
最初、カエルがドラゴン王子なのかと思ってたよ。

・レイラ

エルフの少女。
人を殺せない暗殺者。
弱みを見せないようにするのが実にエルフっぽくていいですね。
2人にまともな戦闘力がないから、最初は八面六臂の活躍。
でもだんだんと弱体化していく脚本が上手い。
露出は少ないんけど、お尻がセクシーです。
ここまで恋愛フラグが立ってないのも日本のアニメに慣れてると新しく思えます。
この世界のエルフは何種類かいて、彼女はムーンシャドウエルフです。満月の日は透明になって強くなります。
今あらためて見たら、髪型がNARUTOのサクラっぽいですね。走り方もNARUTO走りだし、スタッフにファンがいるのかもしれない。公式Twitterではナルトの誕生日をお祝いしていました。

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・ヴィレン

人間の国カトリスの魔法使い。敵っぽい。
主人公たちを殺せと自分の子供たちに命じます。
でも悪い人じゃなさそうなんだよなぁ。1話では本気で王様のこと助けようとしていたように見える。どこまで本心なのかわからないけど、この人の考えはよくわかる。

・アマヤ叔母さん

国境を守る人間の将軍。女王(故人)の妹だから主人公たちにとっては叔母さん。
盾を使ったアクションめっちゃ格好いいっす。
この人、生まれつき耳が聞こえないらしく、話すときは全部手話。
武器は背負っている大きな盾。
盾の先に割れ目が入っていて、ソードブレイカーのようにも使える。ちゃんとショートソードも携行していて、トドメをさす時はそっちを使うのもポイントです。

・武器が格好いい

登場人物が使う武器が全部格好いいんですよ。
主人公のひとり、エルフのレイラが使う武器は大きいバタフライナイフで、納刀モード、剣モード、鎌モードの三種類に変形します。
攻撃するときは剣モード、登攀したり足払いするときは鎌モードと自在に使い分けるのが実に鮮やか。
暗殺者のリーダーの武器も剣モードと弓モードがあるので、エルフの武器は全部2つの使い方があるんでしょうか。二刀流であることも、後々物語的に意味を持ってくるのがにくいです。
他のキャラクターひとりひとりの武器もそれぞれに工夫やギミックがあるので要チェックです。

・吹き替えのほうがいい

この作品は日本語吹き替えのほうがいいですと思います。
訳がおかしいなと感じる部分はあるんですが、主人公の憧れの女性クラウディアの声が日本語吹き替えのほうが圧倒的に可愛い。英語版だとかすれ声のおばちゃんみたいな声なんですよ。
字幕版は字幕版で、固有名詞を覚えられるという利点はありますけどね。 

 

ツイッターの感想まとめ

ほんとにこの作品は情報や感想がまだ少ないんですよ!
英語版のWikipediaもそんなに充実してるわけじゃないし。
でも面白いんですよ!

 

 

 

 

 


シーズン2の予想

2018年10月現在、シーズン1しか公開されていません。
ここからシーズン1のネタバレになりますので気にする人は読まないでください。

・王は死んでないのでは?

入れ替わりの魔法をあんなに意味ありげに出しておいて、何とも入れ替わってないのはありえないです。肉体が死んだので、エルフの誓いが解けましたが、王の精神は生きていて何かと入れ替わっているはずです。一番怪しいのは王のペットのオウムです。意味深にヴィレンが話しかけるシーンもありました。
そうなるとやっぱり魔法使いヴィレンはいい人っぽい。

・ドラゴンの王も死んでない?

ドラゴンの王も死んでるシーンを映さないから何かありそうです。
人間の王は何か責任を感じていましたが。
アバンタイトルに出ていたトリケラトプスのようなフリルのついたドラゴンは、ドラゴンの女王なんでしょうか。ドラゴンの王が空属性でしたが、女王は太陽属性なのかな。
まぁ魔法の生き物だし単体生殖できるのかもしれないけど。

・カラムの本当の父親は?

カラムはまだ王様のことを「義理の父」としか呼んでないんですね。いつかシーンがあると思いますが、あくまで彼は養子です。本当の父親がどこかにいるはず。わざわざ王様が養子を取るなんてよくわかりません。異常なまでの記憶力のよさと魔術への適正は何かの伏線なんでしょうか。なんとなく人間じゃないっぽいです。でも王が隠すくらいだから、あまり明るい話ではなさそう。

王が死ぬ前にカラムに託した手紙がありましたが、カラムが落とした後はクラウディアの手に渡っていました。ここにカラムの出自が書かれているんじゃないでしょうか。

・カラムvsソーレン、クラウディア

カラムvs初恋の人クラウディアはやって欲しいなぁ。クラウディアって自覚なく殺しかねない魔法使いそう。一回ガチバトルして欲しいです。息の匂い嗅がせてくる女なんてやめたほうがいいよカラム。

剣の師匠のソーレンとの戦いもアツいです。その時カラム側は魔法を使えない状態で、剣同士で戦って欲しいなぁ。この作品は「わかってる」のできっとそうしてくれると信じます。

今の所ギャグキャラっぽい彼らですが、どう主人公たちの前に立ちはだかるのか、ワクワクします。

・シーズン1のキャラクターが再登場?

アマヤ叔母さんとはきっと会うことになるでしょうね。馬に乗ってるから国境近くに先回りしているでしょう。
7話の魔法の短剣を持ったおじさんも再登場しそうです。あるいは彼に短剣を奪われたサンファイヤーエルフが出てくるかも。

・ヴィレンが持つ鏡とは?

この作品、まだ悪者らしい悪者がいないんですよね。だから奥に黒幕がいそうです。怪しいのはこの鏡くらいで、これが地獄とかに繋がっていてそこから黒幕が出てくるとかありそう。

・謎の箱

カラムが冬用のロッジから持ってきたおもちゃの箱。属性に反応するようですが、謎に包まれています。空、大地、太陽、月、星、海の6属性集めると開いたりするんでしょうか。六面体というのがTRPGのサイコロを思い出させます(むこうならTRPGと言えばD&Dだろうからd6はあまりファンタジーってイメージではないかも)。

ベイトにも反応してましたね。あいつ何属性なんだろう。光るから星か太陽?

・シーズンいくつまであるのか

BOOK1が「月」なので、6属性(+闇)分のシーズン6か7まである可能性が高いです。1シーズン9話だとすれば、54話か63話ですね。まだまだ楽しめそうで安心。だけどいきなり50話以上あると言われると見る気がなくなってしまったかもしれない。今のこのタイミングで出会えてよかった。

・カラムの絵が世界を救う

カラムが絵を描くのが得意だということは1話の最初の出番の時から言われてるんですよね。芸術的な剣さばきの話。カラムが魔法を使えたり、記憶力がよかったりするのは出自によるものだと推測できます。でも絵が上手だということは彼自身で身につけたもの。産まれではなく最後は彼自身の力が鍵となる話にちゃんとしてくれるはずです。

『ドラゴン王子』を信じろ。

 

シーズン2が待ち遠しい

シーズン2は2019年公開です。

やっぱりクラウディアとのバトルになるみたいですね。

魔法の源を失ったカラムの修行編もあるのかな。

待ち遠しいなー。

みんな来年までに『ドラゴン王子』シーズン1見よう!

最近見つけた面白いもの

インターネットで無限に時間が消える。

 

フォントコラム|FONTWORKS | フォントワークス

フォントに関するコラムが無料で読める。

おすすめは「絶対フォント感」の記事。(絶対フォント感=絶対音感的な感じで文字を見るだけで何のフォントかわかる感覚のこと)

初心者にもわかりやすく、フォントの見分け方を教えてくれます。普通の人にとって、絶対フォント感が日常生活で役に立つかは置いておいて。

特集:絶対フォント感を身につけましょう!|フォントコラム|FONTWORKS | フォントワークス

 

 

10年後も好きですか?

ゾイドの貴重な資料を集めている個人サイト。ずっと前から好きなんだけど、今年ゾイドが『ゾイドワイルド』で復活したじゃないですか。「10年後」どころか、サイト開設から15年経った今も、新商品のレビューを更新していて本当に格好いい。こういう完全に趣味だけでやってるサイト、好きだなぁ。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースにおける年表 - Wikipedia

ウィキペディアにしておくのはもったいない充実ぶり。全部ネタバレなので『アベンジャーズ』など未見の人は見ちゃ駄目。映画はもちろん、TVシリーズまで網羅。読み応え抜群。

 

ビール - Wikipedia

読ませるウィキペディアシリーズ。ビールの歴史や地域差から、製法、注ぎ方まで3万文字以上。

 

府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

小説家になろう」に突然投稿された告白文。果たしてフィクションなのかノンフィクションなのか。まさにインターネット的だ。

 

俳句即製用万能七五フレーズ

ほぼ日の企画。この記事自体はほぼ日らしくすごく誠実で、万能感はあまりない。「それにつけても金の欲しさよ」みたいなのを期待したんだけど。俳句万能フレーズって概念が好き。俳句の組み合わせなんて、奇をてらわなければ有限なので、AIがそれっぽい単語拾ってきて組み合わせて、その中から人間がいいの選ぶようになったらもっと手軽に作れるのになぁ。

 

[全巻無料漫画] 将太の寿司|スキマ|全巻無料漫画が30,000冊以上読み放題!

あんまり漫画読まないけど、たまたま検索したら出てきた。2018/11/13まで『将太の寿司』全27巻全部無料。1~2巻はパイロット版で、3巻から雑誌が変わって設定を一部変えて最初から始まる。今まで東京の寿司屋の話だったのが、何の説明もなく小樽の寿司屋の話になるからびっくりした。パイロット版の人情噺のほうが好きだったなぁ。特に1話は、寿司屋で働いて半年の主人公にどうやって寿司を握らせるのかって流れが美しい。『かぼちゃワイン』とか『プロレススーパースター列伝』とかもあります。

 

ノムさんの本は本当に使いまわしばかりなのか検証してみた | オモコロ

野村克也の本48冊でエピソードがどれくらい使い回されてるかの検証。こういうのって、野村さんが自分で書いてるわけじゃなくて、野村さんが話したことをライターが書き起こしているだけなんだろうけど、それにしても10回以上使いまわしてるのはいい根性だなぁ、見習いたい。

 

40代未婚、六畳一間でふたり暮らし。お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」が語る新しい共生のカタチ

すっげえいい記事。

 

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ミニ四駆のデザインコンテスト。最優秀賞だけ製品化の予定だったけど、レベルが高すぎて5作品を製品化することに。これもう素人じゃないでしょ。

 

【公式】Dr.スランプ アラレちゃん 第1話 「アラレちゃん誕生 オーッス! お友だち」 - YouTube

1~5話まで。アラレちゃんかわいい。改めて見るとすごい世界観だ。アドベンチャー・タイムよりぶっ飛んでる。眼鏡かけたロボットって設定、めちゃくちゃ面白いな。

 

【落語】立川談志 鼠穴 - YouTube

『鼠穴』ってあんまり好きじゃなかった。最後がアレじゃないですか。アレの噺がたくさんある中で、あえて『鼠穴』を選ぶ理由がないというか。

でも立川談志はテーマをアレじゃなくて「許し」と捉えているんだと僕は思う。だって序盤の兄のあの表情。心がザワザワして吐きそうになる。

「許し」がテーマだとすると、談志がよく言う「落語は業の肯定」、まさにそのものになる。落語の歴史に詳しくないけど、『鼠穴』って最初は「鼠穴は塞ぎましょう」っていう教訓話だったんじゃないかと思うんだよ。それが、噺家の解釈によって全然違う話になる。落語のおもしろいところだ。

 

噴火する背中『びじゅチューン!』 - YouTube

びじゅチューン!』全部配信してることに気づいたので、最近好きなのを。

テトラレンマ

生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。

僕も10代の頃、よく思ってた。

 

昨日、鶴見済さんと櫨畑敦子さんのトークイベントに行きました。

鶴見済さんは言わずと知れた『完全自殺マニュアル』の作者です。

そのトークイベントの中で、まだ10代と思われる男の子からこんな質問があった。

「自分の子供や若者が『自殺したい』と言ったら、なんと言いますか?」

25年前に『完全自殺マニュアル』を書いた鶴見済さんと、非婚出産をして1歳の子供をかかえる櫨畑さんがどう答えたか、それはトークイベントに行った特権で秘密にする。これから東京と神戸でやるそうだし。

 

僕はこの前、山奥ニート最年少の子に似たようなことを聞かれたのを思い出していた。その時聞かれたのは「葉梨さんはなんで生きてるんですか?」だったと思う。

その時は「いま楽しいから」と答えたと思う。苦しい答えだ。

それは「楽しくなくなれば死ぬ」ってことだ。

実際、僕はそう思ってる部分がある。

苦しくなる前に、安楽死させてほしいと思ってる。50年も生きれば十分だ。

生前葬してもらって、パーティの最後に毒薬を飲むのが一番いいな。

 

9月9日に呼んでもらったニュースタートトークイベントで『クローズアップ現代+』のVTRを観た。

そのVTRは「就職をゴールとしない。生きることがゴールでいいんじゃないか」という流れで締めくくられていた。そしてそれに対して、ニュースタートのスタッフの方は「生きることをゴールにするのはどうかと思う。それで手遅れになった人を何人も見てきた」と言った。

その後に僕にふられて、僕は何と言ったらいいかわからなかった。ひきこもり支援をしているスタッフの方の言葉は、経験に基づく重さがあったからだ。

 

山奥ニートの本を書くために、南方熊楠について少し調べている。

和歌山でニートをしているなら、避けては通れない巨人だ。

彼に関する本を読んでいたら「レンマ」という言葉が出てきた。

意味がわからず、調べても意味がわからない。

Wikipediaにはこう書かれている。

レンマ(英語: lemma)とは、哲学用語のひとつで、「律」、「句」の意味。ギリシア語ではλῆμμα。「とる」、「受け取る」という直観的な把握の意味のギリシア語λαμβαυωから出来上がっている名詞で、本来的には、チャトゥシュ・コーティカ(サンスクリット語: catuskoti)のギリシア語訳でテトラ・レンマτετραλῆμμαという名前の思考スタイルが、これを4つ使って構成される。

なんのこっちゃ。ツイッターで助けを求めたら友達が教えてくれた。

「ジレンマ」という言葉がある。「ジ」とはギリシア語で「2」のこと。

2つのことに板挟みになって決められない状態を言う。

それと比較して「テトラレンマ」という言葉がある。普通「レンマ」というとこっちを指すらしい。肯定か否定かの2択である「ジレンマ」に対して、こっちは肯定、否定、肯定でも否定でもない、肯定でも否定でもあるの4択らしい。

要するに。

  1. 生きる
  2. 死ぬ

これが「ジ(2)・レンマ」。

  1. 生きる
  2. 死ぬ
  3. 生きないし死なない
  4. 生きつつ死ぬ

これが「テトラ(4)・レンマ」ということらしい。

ギリシア哲学はジレンマだけど、インド哲学はテトラレンマで、南方熊楠はテトラレンマ的に物事を考えていたようだ。

頭で考えていると、ついつい極論に走ってしまう。

肯定か否定か、2つのうちどちらかを選ばなきゃ駄目だと思ってしまうけど、実際の事象ではそのどちらでもない選択肢が現れる。

生きるか死ぬかも、そのどっちでもない状態がある。というか、胸を張って生きてると言える人ってあんまりいない気がする。少なくとも、労働を嫌々やっているなら生きている時間のうち三分の一は生きてると言いづらい。

生きるか死ぬか、そんな2択になった時点で間違えている。

「生きないし死なない」人生も、「生きつつ死ぬ」人生もある。

そう思ったら、なんだかモヤモヤがスッと消えたような気がした。

まぁ質問をした10代の子がこれで納得してくれるかはわかんないけど。

 

山奥に帰らず、妻の家から図書館通いの毎日です。

山奥ニートの本を1月に出すためには11月までに書きあげなきゃいけないらしい。

山奥は誘惑が多いんですよ。楽しすぎるから。

戻らなきゃ書けないこともあるけど、図書館でないと書けないこともあるので、それが終わってから山奥戻ることにします。

山奥ニートが18人になってわかったこと

取材には、いつもだいたい15人くらいで住んでいると答えてるんだけど、指折り数えてみたら今日現在18人いた。

2018年になってから、5人が新しい住人になった。たった8ヶ月でだ。

最初は2人で始まった山奥ニートが、こんなに早いスピードで増えるなんてびっくりだ。

せっかくだし、最近感じたことをまとめて書いておきます。

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1.グループができる

10人前後のときは、分け隔てなく交友があったように見えたけど、18人になるとよく話す人とそうでない人が出てくるみたいだ。

グループができたきっかけは、共生舎に女性が来たことなのかもしれない。今女性は3人住んでいるんだけど、やっぱり女性は女性同士で仲がいい。異性間で同性間のように親しくするのはどうしたって無理がある。そこから派生して、少しグループのようなものができつつある。

とはいえ、共生舎に住み始めた女性たちも少しずつ男性住人との会話に慣れてきたみたいだ。あまり見たことのない組み合わせでお喋りしているのを見ると、僕はなんだか嬉しくなる。

 

2.お客さん疲れ

山奥ニートが18人と書いたけど、そのうちの3~4人は短期滞在の「お客さん」だ。お客さんは3日~2週間くらいの滞在が多い。便宜上お客さんと呼んでいるけど、NPO共生舎は宿泊所じゃない。お金は最低限の光熱費と食費しかもらっておらず、それによる儲けはない。

お客さんに対応したからって、住人が得することはほとんどない。それでも、お客さんのために前もって布団を干しておいてあげる優しい住人もいる。また、お客さんが来ても、ほぼ無視する住人もいる。今までは持ってきてくれたお土産を対応した人が優先的にもらえる、ということでバランスが取れるんじゃないかと思っていたけど、人数が増えたことでお土産一人分の取り分が少なくなって、お客さん対応の旨味が釣り合わない。

僕が留守にしていた6~7月に、共生舎のことをよくわかっていない人が来て「飯が用意されてないじゃないか」と文句を言ったことがあるそうだ。その方には丁重にお引取り願ったと聞いている。夏休みシーズンでお客さんが多いということもあって、最近の住人は少しお客さんの対応に疲れている。

そういうわけで、とりあえず8月の間は遊びに来るのを控えてもらえると助かります。

 

3.バンドができた

18人もいると、いろいろできることが増える。いつの間にかバンドができたみたいだ。ギター、ギター、ベース、ドラム(アプリを使ってスピーカーから音を出している)、ボンゴとよくわからない編成だ。僕もメンバーに入りたかったけど、すでにギターが2人もいるからもうギターは要らないと言われてしまった。代わりに最近もらったハーモニカでも練習しようかなぁ。

近いうちにライブをしてくれるようだ。できれば、村の祭りで演奏してほしいな。元気な若者の姿を見せるだけで、村の爺さん婆さんはきっと喜んでくれると思うから。それくらいしかこんな訳わからん若者を受け入れてもらえた事の恩返しができない。

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4.ゴミ箱が常にいっぱい

人数が多いから、ゴミ箱を空にしてもまたすぐいっぱいになってしまう。ゴミ箱が満タンでも、自分が捨てるこのゴミくらいは入るだろう、と思うのか溢れ出ている時がある。少ない人数のときは、全体の利益になる行動をすると自分が評価されて株があがったけど、20人近くになると誰かがいいことをしてもそれに気づかない事態が出てきてしまう。そうするとゴミをまとめたり、掃除をすることへのインセンティブが少なくなって、やる人が減ってしまうようだ。

晩ごはんについては「その時やりたい気分の人がやる」という仕組みのままで、毎日ご飯が作られているけど、ひとりで18人分の食材を切ったり混ぜたりするのは負担が大きすぎる気もする。

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5.ボードゲームがより盛んになった

共生舎にはボードゲームが好きな人が多い。初対面でも話題に困らないし、下手な会話をするよりよっぽどその人の考え方がわかる。

だけど、ボードゲームは基本的にひとりじゃできない。人数がいても、苦手な人や気分じゃない人がいたりして、4人以上で行うボードゲームはなかなか成立しなかった。でも最近はリビングの隅と隅で別のボードゲームをやっているくらい盛んだ。

最近人気なのはカタンかな。何度プレイしても底が見えない。卓が立ちやすいから、繰り返し遊べるものが流行ってるみたいだ。

ボードゲームじゃないけど、パネポンも人気です。


6.畑をやる人は相変わらず少ない

4月に住み始めた新人の子が独りで畑をやっているけど、大きな規模で農業をやろうという感じではない。NPO共生舎の活動内容に「休耕地の有効利用」って項目があるんだけど、あまり今まで出来ていないから、できれば畑を活かそうという人が住んで欲しいなーと思う。「お金があまりかからず住める」というのはそれだけで十分な利点なんだけど、どうせなら他の利点も使ってくれると嬉しいな。でも僕自身あまり畑仕事に精を出すタイプではないので、強くは言えない。

個人的に、初夏ごろプランターにナスとトマトとキュウリを植えた。どうせならいっぱい栄養入れたれ、と思って肥料やりまくったらキュウリは枯れてしまった。1ヶ月くらい山を降りている間に、トマトはどこかに消えていた。ナスは放置していたのにちゃんと実が成った。えらい。品種改良はすごいなぁ。

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畑をやる気が起きない原因は、共生舎の畑まで、徒歩30分、車で5分と少し距離があることだろう。共生舎の周りには使われていない空き地がたくさんあるので、それらを貸してもらって畑にできたら、やりたいという人が増えるかもしれない。とりあえず今は土地主が草刈りなどに来たときに、散歩のフリして近づいていって「暑いですね―」とか話しかけることで怪しい集団ではないアピールをしている。

 

7.リビングに座る場所がない

ご飯できたよーと言われてリビングに行って、自分のをよそってさぁ食べようと思ったのに、座る場所がなくてあたりをうろうろ。数えてみたら、リビングだけで16人いた。ひとつの空間に16人の人間がいるのは凄いことだ。どの方向を見ても人がいる。ここは限界集落だろう。

人が集まる原因はクーラーだ。山奥とはいえ日中はやっぱり暑いので、リビングに人が集まっている時はクーラーをつけている。冷風を求めて、山奥ニートが集まってくる。それでもあれだけの人口密度なのに自分の部屋に戻らないのは、やっぱり居心地がいいんだろう。それは嬉しいことだけど、やっぱりむさ苦しい。

洗濯機やお風呂、食器洗いも順番を待たなければいけない。まぁこれはしょうがないね。洗濯機もう一台買うお金はないし。

 

8.それでもやっぱり働かない

夏の間は、近くのキャンプ場から仕事をもらっている。山奥ニート内でローテーションして、かわりばんこに行く。内容は主にロッジの掃除だ。職場のおばちゃんはとってもいい人だし、仕事もそんなに辛くない(暑いこと以外は)。時給もまぁ普通だ。

それなのに、行きたいという人が少ない。前日まで誰が行くか決まらないことがよくある。みんな働きたくないらしい。お金に困ってる人が少ないということだから、悪いことじゃない。全員お金なくて仕事の奪いあいになるよりはよっぽどマシだ。

だけど、こんなに人いるのに、仕事が余るのかーとちょっと驚きだ。来年は断ろうか、なんて話も出ている。山奥でできる仕事は貴重なのでもったいないと思うけど、じゃあ僕が毎日出るかと言われると、他にやりたい事がたくさんあるし、という感じでうーん。

川で本読んでたらニートが流れてきた

山奥とはいえ、日中は暑い。

特に僕の部屋は日当たりがよく、窓が大きいから温室そのものだ。

パソコン触ってるだけで、キーボードに接する手首が汗でべったり張り付いてしまう。

こんなところには居られない。川へ行こう。

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共生舎から150mほどの距離にある川。

ちらと目をやるだけで、10匹近くの魚が泳いでいるのが見える。

サンダルを脱いで、足を水に浸す。

冷たくて気持ちいい。

岩にタオルを敷く。こうしないと、ゴツゴツした岩に僕のやわらかいおしりは負けてだんだん痛くなってしまう。

持ってきた本を開く。360度からセミの鳴き声が聞こえる。都会とは違う種類のセミだ。なんという名前だろう。

森からふわっと冷たい風が吹いてくる。

なんて贅沢だろう。

お金はないけど、今の僕は日本で一番豊かなんじゃないかと思う。

何ページか読んだ後、水に漬けた足がかすかにくすぐったく感じた。

なんだろうと思って見れば、5cmほどの小さな魚が僕の足をつついていた。ドクターフィッシュと呼ばれてるあの魚以外も食べに来るんだと驚く。

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後ろのほうで足音がした。振り返ると、ジョー君がひとりで浮き輪をもって川に向かって降りてきた。

本を読んでいる僕に気を使ってくれたのか、何も言わずに河原を上流へ歩いていった。

しばらくすると、ゆっくりとジョー君が流れてきた。

なんという絵になる男。

美しい絵画のようだ。

そのまま何も言わずに見送った。

ジョー君はぐるぐる回転しながら、下流へ流されていった。

さようなら、また共生舎で会おう。

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本を読み終わって立ち上がったときには、セミの声はひぐらしに変わっていた。

陽は少し傾いて、木漏れ日はオレンジ色を帯びている。

日記 (2018/07/25)

昨日は鹿が捕れた。夜、捌いた人で一番美味しいロース部分をBBQしているところに通りがかったので、入れてもらった。次のパーティーの余興に大喜利をやってはどうかという話になって、急遽プレ大喜利大会が始まった。蚊にたくさん刺された。それで笑い疲れて1時過ぎに寝たから、今日は朝8時に目が覚めた。

朝方の山奥は涼しい。空にも雲がかかっていて、扇風機なしでも過ごせた。本の作業を少しやる。編集者さんに見せた部分が気になって、前に進まない。問題は分割せよ、と思って細切れにしたけど、上手くいった気がしない。問題の捉え方自体は間違っているのかもしれない。

集中できないので他のことをする。ここ一ヶ月強の街暮らしの間に伸びた髪を、バリカンで剃る。共生舎から少し離れた草むらでひとりで剃る。明日取材があるので、そこそこ長い9mmにする。襟足やもみあげの柔らかい髪はどうも上手く剃れない。仕上げにハサミで切ったが、頭の後ろはどうしたって見えないので適当だ。

昼ごろリビングへ。部屋の隅では何人かで「ワードバスケット」をやっていた。「男はつらいよ 寅次郎の縁談」をお客のTさんが見ていた。Tさんは舞台である香川県に行ったことがあるそうで、気になっていたという。男はつらいよ自体は初めてだそうだ。「寅次郎の縁談」は山奥ニートと通じるところがあるから特別な思いがある。それだけに終わり方がもやもやする作品なので、見終わったら感想を教えてと言う。2時間後の感想は「よくわからなかった」だった。そうか、そうか…。

ワードバスケットに参加する。初めての人がいたので五文字以上縛りにする。しばらくやっていなかったからか、手札の文字が半端に頭をよぎってしまう。ワードバスケット脳を取り戻せない。何度かやるうちに初めての人が慣れてきたので、四文字以上縛りにしたらスッと上がれた。単純に手札が強かったのが大きいけど。
あまり遊んでいては本が進まないので、昼飯にする。

炊飯器を開くと、ひとりぶんだけご飯があった。冷蔵庫を見ると、使いかけのトマト缶があったので、ウィンナーを炒めてトマト缶を煮詰めて、その中にご飯とチーズを入れたものを作って食べた。美味しかった。この前ルーを使わないカレーを作った時、トマト缶を使った味付けはしょっぱめにするものだと学んだからだ。

食べ終わった時に、電話がかかってきた。短期滞在の希望だ。以前電話をしていたそうで、日取りが決まったとの連絡だった。なんとなく不安そうな声だったので、少し話をする。余計なお世話だったかな。

電話を終えると、ちょうどヤマトが荷物を持ってきた。大きなダンボールだ。開けると服がたくさん入っていた。一昨日「うちの住人があまりにボロボロのTシャツを着ているから、余ってるTシャツがあったらください」とツイートしたからだ。ほぼ新品で、お洒落な服ばかりだ。たくさん送ってくれたので、僕もアロハシャツをもらった。自分で買おうかと思っていたから嬉しい。お金がないから助かるのもそうだけど、何より自分の持ち物にエピソードができたことが嬉しい。送ってくれた人にツイッターでお礼を言ったら、アロハシャツはばなしさんに似合うと思ってました、とのこと。そこまで読まれていたなら、なおさら愛着が湧く。ちょうど明日からテレビの人が来るので、これを来て取材を受けよう。

写真を取っているうちに、今度はゆうパックで別の方から服が届く。こちらは袋から出してもいない新品だった。デザインが可愛くて、ボロT着てた山奥ニートの好みに合ったみたいだ。

続いて、佐川急便がまた大きなダンボールを持ってきてくれた。中身はうまい棒。相当な数だ。いろんな種類が入っている。ありがとうございます。山奥ニートは嗜好品に飢えているから、きっと一瞬で無くなるだろう。

その後、本のために自分の部屋に戻ったんだけど、その間にまた別の荷物が届いたようだ。なんと「ディクシット」の拡張だった。5000円近くする上に、なかなか売ってないものだ。どういうこっちゃ。ただただ恐縮です。

それにしても、こんな山奥まで荷物を届けてくれる宅配便の人には頭が下がる。別々の会社だろうけど、今日だけで4回も運んできてくれているのだ。うーん。

リビングでは冷房がかかっていて、G君がギターの練習をしていた。カポが届いたから試しているけど、どうもしっくりこないらしい。

部屋に戻って書こうとする。進まない。そのうちに、妻からマイナンバーを調べろと言われていたことを思い出す。全然それ関係の書類を受け取った覚えがない。山積みになっていた書類を全部ひっくり返したが、マイナンバーの通知書は見つからなかった。やっぱり受け取っていないようだ。通知書の再交付のためには役所で申請をしなきゃならないようだ。ひぃー。書類の整理をしているうちに、本についていい案が思い浮かんだ。その方向で考えてみよう。

大粒の夕立が一瞬だけ降って、すぐにやんだ。

トイレついでにリビングに戻ると、買い物班が戻ってきていたので食材を冷蔵庫に入れる。頼んでいたウィスキーを買ってきてもらった。

ピエールがカレーを作り始めた。しまった、昼に炊飯器を空にしたのに洗うの忘れてた。誰かが代わりに洗ってくれたようで、炊きたてのご飯が二十合入っていた。罪滅ぼしにゴミ箱のゴミをまとめて、新しいゴミ袋に取り替える。ちょうど書類を整理して山のように紙ゴミが出たし。

タブレットをリビングに持ってくるのを忘れたので、一旦部屋に戻る。

夕立のせいか、だいぶ涼しくなった。ひぐらしの声と扇風機の回る音しか聞こえない静かな夕方だ。

そろそろピエール作のカレーが出来上がる頃だろう。隠し味として創味シャンタンを入れたらしい。美味しいといいな。