山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

婚約式

・金曜日

15時ちょうどに家を出て、金山に着いたのが大体19時。

金山では女子高生2人が踊っていて、それを携帯で撮影している男が2人。

風が強くて、女子高生はパンチラしまくっていた。

ぽっちゃりめの子は青緑に黒の縁取り。大きなリボンが前にあった。

細いほうの子は白とピンクだった。

道行く会社帰りのおじさんは、それを見まいと必死で顔をそむけていて、なんだか面白かった。

まーしゃ、やまっち、らがぁくん、元警官の子、となかいくん、やっしーに後からずっきいで飲み会。

警察学校の話が面白かったけど、あとは特に好きな話はなかったかな。

結局、酒を飲んで酔えるから楽しいけど、それだけなんだ。

まあそれで十分かもしれないけど。

ニートであるぼくは、社会人のみんなを癒すことくらいしかできないので、適当な愚痴と一緒に飲む相手として生きればいいのかもしれない。

深夜、家にこっそり帰る。

・土曜日

兄の婚約式。

朝、家に泊まっていた兄の奥さん家族に挨拶。

奥さんは可愛らしい感じの人で、きっと上手く行くだろう。

教会で婚約式。

出るのは身内だけ。

うちの母方の家は熱心な浄土真宗なんだけど、それでもこういう時は教会に行く。

プロテスタントの総本山の場所を牧師に聞く母方の祖母は面白かった。

いつもの礼拝にプラスして、婚約の宣誓と婚約指輪を奥さんに嵌める。

ぼくは兄とは疎遠だけど、兄のことは嫌いじゃない。

兄の声が好きだ。

兄は身長が高いほうなんだけど、声だけは子どもっぽくて可愛らしくて頼りない。

きっとぼくの声もそれに似てるんだろう。

ぼくの考えの根底にはキリスト教があるけど、でもぼく自身はキリスト教ってわけでもなく、牧師が聖書のアダムとイブの箇所を読み上げた時、こう思った。

男の一部から女を作り出すなんて、やっぱりキリスト教は男性本位だな、と。(さらに、動物たちではアダムのパートナー足り得なかったので作るわけで、人間本位でもある)

でも、牧師さんの話を聞いて、納得した。

なぜ神様はあばら骨からイブを作ったのか。

それは心臓に一番近いからだ、って。

だから妻は夫の心の一番近いところにいるものだ、って。

ぼくの座っていた席からは、兄と奥さんがステンドグラスからの逆光の中に見えて、少しだけ神々しかった。

その後、新しい家族みんなで食事会となった。

ぼくはいとこたちと遊んでいただけで、奥さん側の家族とは一言も話さなかった。

少し惜しいことをした気もする。

mixiでこの日の夜、ピクミンさんと会うとか会わないとか行っていたけど、この時点でまったく連絡がない。

食事会は金山だったので、もしそのあたりで会うのならそのまま金山で待つこともできたわけで、ぼくはメールをたくさん送ったけど、一切返事がない。

我慢できなくなって電話したら、まだ決まってないから、後で(!)連絡すると言う。

その時点で15時。

時間が空いたので、だっちくんと会うことにしてもらう。

いつものように実家から近いショッピングモールで待ち合わせ。

移転するのでセールをしていた古本屋で買った1969年のガロをあげて、永島慎二の『若者たち』を借りた。

そのあと、ショッピングモールの屋上で適当な話をした。

19時になって、やっしーが車で迎えに来て、ぼくはピクミンさんの待つ春日井へ向かう。

ファミレスでそのあと何時間か話をした。

が、正直言うとあんまりだった。

なんだか陰口大会みたいになってきたのだった。

もちろん、本物の陰口はあんなもんじゃないらしいけど、でもぼくはそれでも嫌なのだ。

更に、やっしーが「◯◯の下請けと、無職。どっちを信用すると思う?」とかぼくを引き合いにして煽ってきて、機嫌が悪くなった。

おまけに、ぼくを呼び出したのはピクミンさんで、わざわざ呼ぶくらいだから何か面白い話があるのかなぁと思っていたら、「ここじゃ話せない」とか言い出す。

そしてまーしゃとトイレにこもって2人で話す。

なんでぼくを呼んだんだよ!

女2人で勝手に会ってりゃいいじゃん。

だいたい「Aは呼んで、Bは呼ばない」みたいな誘い方は嫌なんだ。

ぼくだってミニ四駆する時は男しか呼ばないとかあるけども。

とにかくそういう事があって、虫の居所が悪く、新しく出会った子ともあんまり盛り上がらなかった。

・日曜日

昨日の婚約式で牧師から礼拝に来るように言われてしまったので、礼拝だけ出てさっさと静岡に帰る。

途中でiPodの電池が切れる。

昨日のことも思い出す。

何より、このあとバイト。

というか、土曜日に憂鬱だったのはバイトが嫌だったからなのかもしれない。

ぼくの優しさなんて、自分の余裕がなくなればすぐ消えてしまうんだ。

そして今もバイト前にこの日記を書いている。

きっとバイトが終わる頃には晴れ晴れとした気分になって、意気揚々とポケモンB2をやっているだろう。

だからこそ、今書く。