山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥で住んでます。

やっと人並みになってきた

山奥で生活するようになって、一般的に言う社会から外れた生活をするようになって、今まで感じなかった感情を感じるようになった。小説やドラマの登場人物の動機に対して、まったく共感できないことがあったんだ。それはぼくは特別なんだと思ってたけど、特に意識したこともなくて、まぁそういうこともあるのかなって。

「寂しさ」っていう感情を、今まで感じたことがなかった。それは「退屈」と同じ意味だと思っていた。でもお客さんが来るたび、その人が喜びそうな話題を探して話すうちに、誰かと対等に話したいな、という思うことに気付いた。それは入れ替わり来るお客さんじゃ駄目で、ブログやニコ生じゃない自分をよく知っている人じゃないと駄目だと思った時、これが「寂しさ」というものかと気付いた。

面接で「尊敬する人は誰ですか?」なんていうのは、定番の質問だ。面接の練習をした記憶の中で、ぼくは適当に親とかなんだとか答えたと思う。でも、お隣さんに対してぼくは本当に「尊敬」をおぼえている。あの人は、ものやお金に執着しないで、あっさりしている。どんな人でもうちに来たらいいって言う。自分は好きに人生を送ってきたから、若い人にも好きに人生を送ってほしいって。ぼくはいつも「この人に恩返ししたい」と思って、せめてお酒を一緒に飲んで話し相手になろうとするんだけど、結局お酒奢ってもらっている。手がしびれるって言ってるけど、ぼくは1日でも長生きしてほしいって思う。他のお年寄りに対しては「寝たきりになる前に死ぬのもいいんじゃないかなー」って心の中では考える。

ぼくの精神が成熟したのか、それとも今までそう思う相手がいなかったのか。どっちにしても、普通に就職して会社勤めだったら、ぼくは「寂しさ」とか「尊敬」とかをずっと知らなかった気がする。

そして、ビールやコーヒーなんて苦いだけだと思っていたけど、いつの間にかなくてはならないものになったように、欠かせないぼくの一部になる。

今はまだわからない「無償の愛」とか「激怒」なんていう感情も、そのうちわかるようになるんだろうか。そう思うと、これから先が少し楽しみになる。

 

 

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