「今は山奥に住んでるけど、田舎より都会のほうが好き」
と今まで何度も言ってきたんだけど、この前都会に行ってしばらく滞在したらやっぱり山奥がいいなぁと思った。
都会の家って、ギリギリ我慢できる狭さだ。
別に普通に住める。
足を延ばして寝転べる。料理もできる。
でも普通の生活以外のことをしようと思ったら、別の場所が必要になる。踊ることはできない。集まることはできない。
その代わり都会には用途別の豊富に施設があって、たとえば歌いたくなったらカラオケの店に行くし、踊りたくなったらクラブに行けいい。
でもお店使ったらお金かかるじゃん。ニートはお金ないからね、そういう施設が使えない。
都会で暮らすと、お金ない人はいろいろ我慢しなくちゃならない。
でも山奥なら家は広くて、人を集めたり歌を歌ったりできる。
自分の家ならいくら居ても延長料金はかからない。交通費もかからない。
好きなことができる。
「都会で遊びたくなったりしませんか?」という質問をよく受けるけど、都会に居たってお金なくて、遊び場所に行けないから意味ないんだよ。学生のころみたいに河原で酒を飲んだり、家でゲームしたりする友達も減ってしまったし。
でも山奥なら無料でできる遊びがたくさんある。川で釣りしたり、植物育てたり、鹿の罠を仕掛けたり。おまけに僕らは共同生活してるから、住人のひとりが漫画やゲームを買ったらある程度共有できる。
お金はあんまり稼げないけど、なるべく働きたくない僕にはちょうどいい。
僕にはやっぱり、都会より山奥がいいなぁ。