山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥で住んでます。

山奥ニート、北へ(その3)

仙台といえば半田屋らしい。行かない手はない。30分で戻れば、一時間早い列車に乗れたけど、やっぱ無理だった。ご飯を普通盛りにしたらかなり多くて、お腹がすごくいっぱいになった。

f:id:banashi1:20170823235449j:plain

一時間ほど電車の待ち時間ができたので、仙台駅をうろつく。昔、ここで野宿をした事がある。あの時は七夕の季節で、飾りが駅前を彩っていた。仙台は都会だ。少なくとも駅周辺に限ればかなりきらびやかだった。

仙台から、ワンマン電車に乗り込む。IKEAもある都会からワンマンが始発するのはなんだか変な感じだ。ワンマン電車は仙台駅を出た時は混んでいたが、すぐに空席ができた。とぎれとぎれのair wifiでインターネットをする。一ノ関に着いた。辺りは真っ暗だ。明かりは見当たらない。一面田んぼなのだろう。駅のホームに降りると、ひんやりとした風が吹いている。Tシャツ一枚の僕は、少し寒かった。

一ノ関は聞いたことない駅名だったが、立派にハブ駅の役割を果たしていた。駅構内のコンビニでチューハイとポテチを買う。財布に入ったお金から、昨日今日使ったお金を計算する。2日で5000円、ただお土産を買った分を除けば3000円だった。1日1500円は食費・宿泊費込みとしては上出来だった。今夜はネカフェに泊まる。

f:id:banashi1:20170823235355j:plain

20分ほど待って、盛岡行きの最終電車に乗った。2両編成のワンマンだ。21:41発、22:45着。盛岡ですんなりネカフェの場所がわかればいいんだけど。確か、盛岡は前に行ったことがあったはずだけど、どんな駅かまったく思い出せなかった。地図によれば、北上川を超えた先にネカフェがあるらしい。JR盛岡駅は川の中洲にあった。なんでそんなところに作ったんだ…。

駅からは少し歩いたものの、迷うことなくネカフェに着いた。その向かいにはちょうどじゃじゃ麺屋があったので、盛岡到着を祝って食べる。汁なしのうどんの上にひき肉が乗っているような食べ物だ。よく混ぜて食べる。食べ終わった後、出汁を入れてスープにして飲むらしい。まぁ、冷麺のほうが僕は好きだな。でもお店はピアスをした十代のお兄さんがひとりで切り盛りしていて、なんか良かった。

f:id:banashi1:20170823235359j:plainf:id:banashi1:20170823235404j:plain

ネカフェでは『ゴールデンカムイ』と『ファイアパンチ』を読んだ。

盛岡から青森までは18切符が使えない。この区間はJRではなく、第三セクターが運営しているからだ。そのまま鈍行を乗り継いでいく予定だったが、ふとバスのほうが安いんじゃないかと思って調べる。ちなみに名古屋→青森のバスや、東京→青森のバスは売り切れだった。案の定、盛岡から青森のバスがすんなり見つかった。高速道路は通るが、予約の必要がない路線バスのような感じらしい。少し不安を覚えながらも、これを使うことにした。こっちのほうが2000円も安い。

翌朝、ネカフェを出るのが遅れて、バスの時間に間に合わず青森行きは出発してしまった。チケット予約するタイプじゃなくてよかった。青森行きの次のバスは3時間後。さすがに待っていられないので、弘前行きに乗ってから、電車で弘前から青森まで行くことにした。弘前行きのバスのほうが料金が安くて驚いた。青森市のほうが近いイメージだったのだ。

弘前行きバスまで1時間ほどあった。バスの待機所にある観光案内を読む。盛岡は昔、不来方(こずかた)と呼ばれていたらしい。なんだか格好いい名前じゃないか。由来はこうらしい。昔むかし、鬼が暴れていたのを人々が踊りを踊って鎮めたという。この踊りが後のさんさ踊りになったと言われている。そして、鬼はもう来ないと約束をしたから「不来方」なんだそうだ。僕は盛岡のことが好きになった。宮沢賢治石川啄木の故郷だというのもよい。どちらもニートだ。啄木・賢治青春館というのがあるらしい。どちらも碌な青春を送ってなさそうで面白そうだ。

f:id:banashi1:20170823235408j:plain

お盆前だというのに、盛岡は十月のような風が吹いていた。東京の熱にやられた僕には気持ちいい。盛岡、いいじゃん。旅をしていると、不思議と好きになる町とそうでない町に分かれる。それは単に交通の接続が悪くて長い時間待たされてイライラしたり、たまたま店員の対応が良かったりという偶然だけど、気に入った町は次来るときも良いことが起こるものだ。僕はだいたい太平洋側の町が好き。日本海側はいつも曇っているし、海と山の方向感覚が狂って迷子になる。あとは吉野家マクドナルドみたいなチェーン店がある規模の町がいいなぁ。

弘前行きのバスが来た。高速道路で3時間ほどで着く。いよいよ青森が近づいてきた。