交差点で車が通りすぎるのを待っていたら、隣にボロ雑巾みたいな白猫がいた。
首輪をしていなかったし、あの汚れ具合いからして野良猫だろうなあ。
近付いて見ても逃げないもんだから珍しいなー、と思って見ていると立ち上がってぼくの足元まで歩いてきて、すぐ目の前に座り込んだ。
僕がまた2、3歩離れると、猫もまた立ち上がって僕の足下へ来た。
それからその猫はくしゅん、ってクシャミをした。
目も開いているんだかなんなのか目やにのせいでよくわからない。
それできっとそいつは病気なんだと思った。
触ってなんか移されたくないと思ったから、携帯をかばんから出して写メ撮って帰ってきた。
家に帰ってから触ってもいないのに石けんでぼくはよく手を洗った。
あー、ぼくは最悪な人間です。