研修だった
まー、あんまり身になるようなことはなかった。
自分と向き合ったって、自分の中だけで出る結論なんてろくなもんじゃねぇのよ。
大学生のうちにやっておくといいこと:やってみたいことをやる
っていうのはなかなか良い言葉だと思ったけど。
で、だ。
クラスメイトに、アニメをよく見てて、鼻歌でひぐらしの「YOU」を歌ってるような子がいるんだ。
その子と趣味が合って、友達増えてやったね!
…とはならない。
彼は、誰とでも仲良く話して、もちろん女子とも分け隔てなく話しかける人なんだ。
んで、彼はみんなと仲良くしたいと思ってるらしいんだ。
高校のころの自分を思い出した。
いや、高校の頃じゃない。むしろ春に彼に出会って、そのときに自分の考えを改めた。
そのころのぼくは、カー吉のやっしーの話も少しはわかるし、みーこさんのBLだっていくらかわかるし、音楽の話もできるぜ。これなら誰とでも仲良くなれる!
と思っていた。
今でもちょっと思ってる。
最大公約数の話題で浅くても楽しく話せればいいと思っていた。
でもそれじゃダメだと気が付いた。
こっちが向こうの話題に合わせているはずなのに、実はむこうがこっちに合わせることになってるんだ。
ぼくもアニメ好きなんだよね。 んじゃあアレ知ってる? いや知らないけどこれなら知ってる。 あー、それねぇ。
アニメの守備範囲の狭いこっちに、広いむこうが合わせなきゃならない。
それはむこうにとってストレスだ。
しかも本人は「話題を合わせてやってる」って思ってるのに、実際は「合わせてもらってる」のならなおさら…。
んだから、今はまぁー無難な話題を出すことにしてる。天気とか気温とか学校どう?とかね…。
大人ってくだらない話題出すなぁ、と思っていたんだけど自分もそこに収斂してることに驚く。
そういうわけで、
クラスの9割のメアドを知っている彼と、3、4人しか知らないぼくだけど、そこの点でシンパシーを感じる。
だからちょっと心配になる。
人気者っぷりをアピールしてたみたいだけど、本当は嫌われてるんじゃないだろうか…。
彼、自慢が多い。
消灯後、ぼくらがオナニーの話してて、一日15回って記録を持った奴がいて、ぼくは凄いと言った。
そしたら彼、自分も最高一日8回って言い出した。
お、乗ってきたか?と思ったら、その後に「まぁ、俺の場合はひとりでじゃなかったけど」と付け加えた。
…。それを聞いてぼくがどう思ったのかは書かないし、言葉だけで彼を好きになったり嫌いになったりはしないが…。
浅く見る人はそういうことが一度でもあれば色々言いそうだ。
そして彼の場合、ぼくと話した数少ない機会だけでも数回ある。
心配だ。
ぼくも彼のように自慢してることがあるんだろうか。
最近何度か心当たりがある。
ついつい心を許してしまっているからだ。
もっと扉を閉ざさないと。
ちなみにオナニーの話が盛り上がりすぎて、隣の人にマジ切れされた。死ねって言われた。凹んだ。