【注意】今回もかなりきついです。
とどめを刺した鹿を、解体するために川まで運びます。
川の水に漬けて、肉を冷やします。
結構重い。40kg以上はあった。首がぐりんぐりんで運ぶのが大変。
2頭獲れたので、大きいほうをお手本として村の人が解体してくれました。
わかりやすい解説付き。
内蔵がなくなると一気に軽くなります。
草食動物だから内蔵が大きい。猪だともっと食べる所が多いとか。
小さいほうはヨシ君がやってみます。解体するのはこれで3匹目。
この辺りの人は、カッターナイフ1本で解体します。
切れなくなったらすぐ刃を変えられて便利。高いナイフなんか要らない。
尻のほうから刃を入れていきます。
この時点でかなり毛がついてしまっている。肉につくとめんどくさい。
腹を開くと、むわっと湯気があがります。
そこに手を突っ込んで・・・
引っ張る。内蔵を破かないように、体と繋がっているところだけ切る。
内蔵の処理が終わりました。
次に皮をはがします。
皮から肉をこそげ落とすように、カッターで切っていく。
上手にやると、このように白とピンクもまだら模様ができます。
一番おいしいロース部分を取っているところ。
肉質がやわらかく、紙を切るかのようにすっと刃が入っていきます。
この間、ずっと見られてるわけです。
ぼくは自然と目をそらしてしまった。
川での解体が終わったあと、ブロック肉を冷蔵庫に入る大きさまでさらに解体する。
カメラの電池が切れてしまったので、写真は撮れなかった。
でも、この作業が一番きつかった。
たとえカメラがあってもここに載せられる写真は撮れなかったかもしれない。
とどめを刺すときに上手くいかなかったせいで、傷がいくつもあり、そこに血が溜まってドロドロの赤黒いゼリーになっていた。
寝る前に目をつむるとその光景がフラッシュバックして、その日は朝方まで眠れなかった。
焼肉。
おいしい。
中がレアくらいの焼き具合がちょうどいい。鹿肉は火が通ると硬くなってしまう。
茹でると野生の臭いがするので、茹でて食べるときはカレーやシチューの具にしたほうがいい。
味は豚よりは牛に近い。独特の風味があるけど、嫌な感じではない。
慣れているだけで、牛なんかにも乳臭さが結構あるもので、食べやすさで言えば変わらないと思う。
というかもうぼくらが食べる肉の割合が「鶏肉>鹿肉>豚肉>牛肉」になってるので当たり前すぎてよくわからんです。
結構な肉の量になったので、村の人に配って回りました。
この辺の人にとって鹿肉は「なつかしい」ものみたいです。昔はよく食べたけど、最近はあんまりって感じ。
美味しいと思うんだけどなー。
ちなみに鹿を罠で獲ると、1頭につき8000円の報奨金がもらえます。
肉を入手できて、獣害が減って、お金までもらえて一石三鳥。
今回の記事を見てやってみたくなった人は、是非連絡お待ちしております。