『フラクタル』1話感想
『フラクタル』見ました。
テン年代のエヴァになりうる作品を作れるのはヤマカンだけだと思ってる。
答えはNOだ!
『未来少年コナン』と『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』の丸パクリ。
目新しい設定はフラクタルシステムによって労働が要らなくなったってことぐらい。
キャラクターののっぺりしていて、このあとにやってる『放浪息子』と比べると目も当てられない作画。
これが『フラクタル』だ、といえるような要素が何一つない。
まあもう1話見て面白くなかったら切ろう。
なんて思ってるんじゃないですか!!!
はっきり言おう!
みんなヤマカンの手のひらで踊らされている!
何も考えないで見たら、特に面白いシーンがないように見える第一話!
その感想もヤマカンの思惑通りだ。
ヤマカン自身もニコ生で言っている。「とりあえず2話まで見てください」と。
ヤマカンも、原作の東浩紀も、アニメをよく知ってる。
一話にインパクトがあるだけじゃ、そのあと落ちていくだけだ。
『エウレカセブン』なんて、今時珍しいオリジナルアニメで、1話からガーンと惹きつけられる演出だったけど、そのあとはだんだんと面白さが落ちていった。
とりあえず1話だけ見せて、好きになったら最後まで見てね、という手法だ。
しかしCDアルバムでは、多くの場合一番良い曲を2曲目に持ってくるらしい。
一番目より面白いものを二番目にするのが、最も印象を残す方法なのだ。
その点、1話はそこそこの慣らし運転で、最低次の話を見ようと思わせた『フラクタル』は理想的なスタートといえるんじゃないだろうか。
だいたい、色んなもののパクリだっていうけどそれを言ったら今のアニメのほとんどが『うる星やつら』の雛形を使っているわけで。
視聴者は面白いものが見れればそれでいいじゃないか。
パクリだのなんだので痛い目を見るのは作り手なんだから。
パクってより面白いものが出来るのなら、視聴者にとっては良いことだ。
同じ物ばっかりになって飽きるならともかく、冒険活劇をTVアニメでやるなんてどれだけぶりか。
それに、今のアニメが他のパクリだっていうのを最初に明確にしたのは原案の東浩紀だ。
島(?)以外の世界がどうなっているのか、まったく情報を出していないところも怪しい。
これで何も仕掛けがなかったら嘘だ。
キャラデザについて。制作会社はA1なのだ。
A1といえば『鉄腕バーディー』で、作画を犠牲にして動きを重視して話題になった会社だ。
1話の動きはそこまで凄いものではなかったけど、これからあのキャラデザにした意味が出てくるだろうと予想する。
以下適当に考察。
・ドッペルって『サロゲート』みたいなロボットだと思ったら、ホログラムなのね。だとしたらなんであんな形してるんだろう。もしかしてあの世界の住人にはちゃんとした人間の形に見えているのかな。
・『東のエデン』は現代社会を批判して新しい価値観を示そうとしていたけど、フラクタルは新しい価値観を批判してさらに新しいものを見つけようとしてる。
・「服を買うドネンもモネンもないのよ!」通貨単位?
・三悪が面白いw
・身体硬い萌え。視聴者に媚びないとヤマカン言ってたけど、全然そんなことなかったぜ。
・指の動きとか、こういうディティールにこだわるからヤマカンが好き。
・でも11話で終われるのだろうか。ヤマカンはテレビでやることに意味があると繰り返し言っていたけど、11話で言いたいことを伝えられるのか心配だ。