「この宇宙のどこかに自分と同じ人間がいる」なんてよく言われる。ああ、宇宙の浪漫。自分に似たもうひとりの自分は、どこかの惑星で楽しくやっているだろうか。でもまぁ現実的に考えて、別の星に住む自分に会える日は、ぼくが生きているうちに来ない。
ところで、ぼくらが普段インターネットと呼んでいるものは、正確に言えば日本語インターネットだ。一握りの専門家でなければ、日本語以外のインターネットを見ることはほとんどない。
日本語インターネットは全体の1.15%しかない。なんとも勿体ない話だ。
そんな狭い世界で、面白いとかつまらないとかぼくらは騒いでる。
phaさんの『ニートの歩き方』が韓国でも発売されたそうだ。
ニート株式会社の仲さまも韓国のテレビの取材を受けていた。
韓国の自殺率は日本以上だと聞く。韓国版センター試験は毎年国を巻き込んでの大騒動だし、強い学歴社会なんだろうな。
欧米に「hikikomori」はほぼいないらしいけど、韓国や中国は日本と同じく社会問題になっているそうな。
そこでふと思う。
日本と韓国は間違いなく似ている。そして韓国は日本と同じか、それ以上に生きづらい空気なんだろう。だからニートやひきこもりがいる。
それなら、山奥に住もうと考えるニートもいるんじゃないだろうか?
あるいは、ギークを集めてシェアハウスをする高学歴ニートは?
あるいは、ニートを集めて株式会社を作るという発想は?
あるいは………日本のニート・ひきこもりが思いついていない方法で面白いことをやっている可能性は?
日本とよく似た国に、ぼくと似たニートがいる可能性はかなり高いんじゃないか。
欧米は色んな価値観が違うからノリも違いそうだ。スペインやギリシャは失業率超高いけど、卑屈にならずに気楽にやってそう。
韓国や中国のような東アジアならどうだろう? 特に韓国は高学歴ニートが多いみたいだ。
韓国が悩まされる「高学歴ニート」問題 韓国ネットの反応は? - ライブドアニュース
大体の国の無職はそのまま乞食になるんだろうけど、実家がある程度裕福で、教育を受けたヒマ人が何か面白いことをやっている可能性は高い。
「山奥ニート」と韓国語でなんと言うのかわからないし、そもそも韓国のニートが山奥ニートという言葉を思いつくかも不明だ。どうやって検索したらいいのかわからない。
でも、宇宙のどこかにいる自分よりは、見つけられる可能性は高い。
もしかしたらこの瞬間、日本に住んでいないぼくが同じことを思いついて、同じことをブログに書いているのかもしれない。
でもそれを見つける方法が思い浮かばない。検索したらなんでもわかると思っていたのに。