銀杏BOYZ
銀杏BOYZ、安孫子真哉とチン中村がバンド脱退
銀杏BOYZは、高校生の僕のiPod nanoにはいつだって入っていた。
その時からずっと新しいアルバムを作っていると言ってたんだけど、それから何年経ったんだろう。この2人のメンバーの脱退は実質解散と同じだし、それと同時に僕の青春がとっくに終わっていたことに今更気がつく。
そういえば銀杏BOYZといえば、思い出深いことがある。
あれは成人式のことだ。小学生の頃の友達と久しぶりに会って、その後カラオケに行くことになった。そこで幼なじみが歌ったのが『銀河鉄道の夜』だったのだ。
それまで自分とだっちくん以外に銀杏BOYZをカラオケで歌う人なんて知らなかったから、とても驚いた。それと同時に、離れていてもやっぱり趣味は同じだったんだなぁと何か妙に感心した。
彼とはそれ以来会っていない。
高卒で働いていたから、今頃は結婚しているかもしれない。優しくていい子だったから、きっと楽しく暮らしているだろう。
銀杏BOYZを最初に教えてくれたのはだっちくんだ。一緒にカラオケに行ったときに進められたんだと思う。
でも勧めただっちくん以上に僕は銀杏BOYZを聴くようになり、ちょうどその頃恋していたこともあって、本当にCDが擦り切れるほど聴いた。
あの頃好きだった子はどうしてるんだろう。流石にもう想いは振り切ったけど、今でも会えるなら会ってみたい。
『漂流教室』のこの歌詞が好きだ。
「今まで出会えた全ての人々に もう一度いつか会えたらどんなに素敵なことだろう」
きっと幼なじみの彼も、高校生の時好きだった彼女も、これから死ぬまで会えないだろう。
メールアドレスは知ってるんだから今すぐにだってメールはできるけど、でもなんて送ったらいいかわからないし、メアド変わってるかもしれないし。
そしてまた僕も、来年はどこにいるのかわからない身分だ。
高校時代の思い出とともに、銀杏BOYZは終わるんだろう。
気がつけば、僕もすっかり大人びた顔になった。ガラスに映った顔を見て、自分の老け具合にびっくりすることがある。精神の落ち方だって、高校生みたいな「世の中クソだ!」じゃなくて、おじさんなりの落ち方をするようになった。
そろそろ僕も前へ進みたい。
最後のアルバムには『銀河鉄道の夜 第二章』も収録されるのかな。
「ハロー 今きみに素晴らしい世界が見えますか」