静岡のお風呂cafeが最高だった
前の記事に書いたようにパラグライダーやってきたんだけど、そのついでに静岡市のお風呂カフェに行って、とても良かった。
お風呂カフェって要するに、お洒落な健康ランド。
これで値段も健康ランドと変わらないというのがすごい。一晩泊まって2580円(2017年11月現在)。
おそらく建物も元々健康ランドのもので、風呂場はまぁ普通なんだけど、カフェスペース・読書スペース・こたつスペース・仮眠スペースが洒落てる。
コーヒー飲み放題。もちろんwifiあり。
個人的に、カフェスペースが閉店した後も入って良くて、暗いテーブル席に座れたのが良かった。プロジェクターがあったけど、使わせてもらえるんだろうか。聞く勇気はなかったけど。ボードゲームは人生ゲームとオセロくらいしかなかった。
↓ お洒落すぎて使い方のわからない椅子。
↓ 流行りの漫画は大体抑えてある。
↓ 自由に使える。当然のようにmacしか置いてない。
↓ 閉店した後も入れるカフェスペース
↓ クリスマス仕様の読書スペース
欠点は、駅からちょっと遠いこと。バスを使わなきゃいけない。
あと深夜お腹すくと困ることかな。カップ麺の販売くらいあるといいんだけど。でもそれじゃお洒落度下がるか。
全員が「オジサン」になれる健康ランドも大好きだけど、たまにはこういうところも悪くない。もっと店舗増えるといいな。
パラグライダーやった
新婚旅行ってわけじゃないけど、パラグライダーの無料券もらったのでやってきた。
体育の授業を思い出す。全然コツが掴めないまま次へ進んでいく。
なんとなく恥かかないように合わせるんだけど、体の動かし方がわかってないから安定しない。
僕と彼女は背の高さが違うので、知らない男性と組まされてちょっと気まずい空気になるのも体育の授業みたいだ。
とはいえ飛ぶこと自体は簡単で、坂を走れば自然と浮き上がる。
このGIFでも高さ10mくらいはあるらしい。
空を飛んだ爽快感とか宙に浮くことの恐怖感より、早くペアになった男性に回さなきゃという焦燥感のほうが強かった。
それでも、これで空を飛ぶ明晰夢が見やすくなったかもしれない。何事も経験。
この後、3日間筋肉痛になった。
ニートだけど結婚指輪を買った
別に指輪なんて要らないよねー、なんて最初は2人で言ってた。
でもこの前えらいてんちょうに会ったとき、彼が指輪してるのを見て理由を聞いたら「夫婦というのは性的独占権があるということだ。それを示すために指輪はあったほうがいい。悪い虫も寄ってこないし」と言っていた。
なるほどなー余計なトラブルが避けられるのは良い事だと思ったので、指輪を買うことにした。
しかし、指輪って高いんだね。
まずは適当なブライダルショップに行ってみたんだけど「こちら手頃な価格」と言われて出されたのが10万円以上してびっくりした。
流石にボッタクリだろー情報強者の俺は騙されないぜ、と思ってインターネットで安い結婚指輪を探してみるんだけど、GoogleでもYahoo!!でもページのほとんどが広告で埋まって、ろくな検索結果が出てこない。これは参った。インターネットもばっちり資本主義だ。
しかも、普段あれだけお金使わない生活をしていて、金銭感覚がデフレしてる僕だけど、ショップ店員の話聞いてると「一生に一度のことだし、いいかー」なんて思えてくる。
いやいや、それはダメだ!
ゼクシィの陰謀だ。もっと安くていいものがあるはず。それに10万円もするものを身につけてたら、無くすのが怖くて気になっちゃうよ。
そしたら、Twitterで「チタン製の指輪がある」という情報が。
チタン製なら、プラチナやホワイトゴールドより断然安い、金属の希少価値が違うから。しかしチタンがプラチナに勝る部分はたくさんある。金属アレルギーにならないとか、光り具合が抑えめとかあるんだけど、何より頑丈なのが気に入った。
ビッカース硬度では
金:22
純プラチナ:50
チタン合金:150
くらい違う。ビッカース硬度がよくわかんないけど、とにかく硬いらしい。
硬いっていうのは、なんだか結婚指輪として縁起がいいじゃないか。
硬さのあまり、宝飾品職人で作る人はほとんどいないというのも気に入った。実際、注文したのもジュエリーショップではなくて工房だった。気難しそうな宝石職人がピンセットで作る指輪より、大きな機械で削り出された指輪のほうがなんだか僕たちには似合う気がした。
彼女にこの事を話すと、思った通り硬度の話に食いついて、素敵な指輪が見つかった事に喜んでくれた。その後に普通のジュエリーショップに行った時には、指輪を見せてもらうたびに店員さんに強度を聞くので、隣にいて恥ずかしかったくらいだ。
これがつい昨日、届いた指輪。
値段は普通の指輪の5分の1くらいで済んだ。
なにより、広告に従わないで買えた事に満足してる。
僕の指がちぎれて吹き飛んでも、この指輪は残るぜ。
参考
専業主夫はつらいよ
山奥を離れて一ヶ月くらい過ぎました。
彼女の家で専業主夫してます。
毎日暇だ。
彼女が帰ってきたら、ご飯作るくらい。
おかげで料理のレパートリーが少し増えた。
しかし、話し相手が彼女だけなのが精神的にだんだんつらくなってきた。
一応日中家事を済まして、やっと彼女が帰ってきたーと思ったら、家事にダメ出しされたりするとほんとつらい。
「包丁の刃を下向きに置くと切れ味が悪くなるからやめて」とか「布巾は乾きやすいように広げて置いて」とかね。怒られっぱなしですよ。
世の専業主婦はこういう気持ちでいるのかと知った。
そりゃ井戸端会議が盛り上がるわけだ。話し相手欲しいもん。お金があったらヨガとかそういう習い事行くのも、そういうことかー。
まぁ子供がいたら全然変わるんだろうけどね。
追記1
別に彼女との関係悪いわけじゃないよ。専業主夫って形態が退屈なだけ。ヒモはつまんないなー。
追記2
そうは言っても結婚式が迫っているし準備もあるので、山奥に帰るに帰れない状態。
近況:しばらく専業主夫
結婚式を11月にやる。
彼女に任せっきりというわけには流石にいかないので、山を降りてしばらくその準備をする予定。しばらくは専業主夫だ。ご飯作るくらいしかしてないけど。
12月に東京でえらいてんちょうとイベントやるので、お時間ある方はどうぞ。
新婚の山奥ニートと、1児の父えらいてんちょう@eraitenchoが『年収100万円代の結婚・子育て』についてトークイベントを行います。結婚・子育ての思い込みをぶっ壊す2時間。12月15日19時30分~。事前予約制です。 https://t.co/lcEVznQjYg pic.twitter.com/Ksj69Dj32G
— 葉梨はじめ(山奥ニート) (@banashi) 2017年9月19日
前後にイベントバー・エデンで一日店長もやると思います。
山に帰るのはその後になるから、2ヶ月以上離れることになっちゃうなー。まぁ、山奥にいない間は、時間の進みが早いからあっという間だろう。特に、会社員の彼女に合わせて動くと、週末以外の時間が存在しないかのように思えてくる。
ニコニコ生放送を辞めて、youtube liveを始めました。興味あれば登録どうぞ。ニコ生はアップデートのせいで設定やり直さなきゃいけなくなって面倒になった。ニコ生より高画質・滑らかになった気がする。3ヶ月くらい配信やってなかったけど、久しぶりにやるとやっぱり楽しい。配信とブログさえ辞めなきゃ、僕はどうなっても立ち上がれる気がする。
https://www.youtube.com/channel/UCk7EFLqHKsmhglkDBG1wiNQ
結婚祝いありがとうございます。炊飯器、低温調理機、ビール、ワイン、日本酒、カップラーメン、ミドボンなど送っていただきました。タイミング失って遅れてしまいましたが、大変感謝しております。贈り物は大切に使っています。もう一度。ありがとうございます。
映像作家の成富紀之さんが、山奥ニートのドキュメンタリーを作ってます。
予告編が出来たそうなので、どうぞ。
希望の党がベーシックインカムを公約に掲げたって。まさか真面目にベーシックインカムを議論する日が、こんなに早く来るなんて。日本の政治についてはまったくの無知なので軽はずみに政治の話に触れたくないんだけど、それでもニートの一人として注目せざるを得ない。そういう考え方がある事が知られるだけでもすごい事だ。ベーシックインカムがすべての答えになるわけじゃないけど、今の制度もベストじゃない。「21世紀初頭までは働かないと死んでたらしいよ。非人道的だよねー」なんて未来人に言われてる所を想像する。今の僕らは奴隷制について非人道的だと思うけど、昔の人は奴隷を使う事に疑問なんて持たなかっただろう。同じようにベーシックインカムも、今は非常識だと笑う人が多いけど、未来ではそうじゃないかも。もっとも、時代を先取りしすぎて失敗した政策も過去たくさんあるから、気をつけなきゃいけない。
山奥は大分寒くなってきた。次にここに戻ってくる時は本格的に冬だろう。
今年の冬はどんな感じだろうか。
保毛尾田保毛男はキャラが薄すぎ
保毛尾田保毛男ってどんなのかと思ったら、子供の頃かすかに見た記憶があってほんの少しだけ懐かしくなった。
もう今ってマツコ・デラックスやカズレーザーが本当に男を好きなのかって、どうでもいいじゃんか。あの強烈なビジュアルとキャラクターの前では、同性愛者かどうかなんて些細な問題だ。
今の芸能界じゃ単に同性愛者ってだけじゃ全然キャラクターとして弱くて、きちんとした個性が必要になっている。
30年前は保毛尾田保毛男が皮肉として機能したんだろう。保毛尾田保毛男の「ホモを認めないホモ」というキャラクターは誰も注目していなかったし、言葉に出してはいけない存在だった。タブーをぶっ壊した笑いは面白い。
でも、既にホモかどうかなんてどうでもいいくらい個性があるキャラクターがいる中では、それだけじゃ薄っぺらだ。ホモってだけじゃキャラ薄すぎ。だからその裏に別の意図があるんじゃないかと勘ぐってしまって、バカにしてるように見えるんじゃないかな。
これは、30年前より同性愛者に対して、確実に社会のみんなが慣れたということでもある。
でも、嫌だからやめさせろ、という論理はなかなか通らない。
たとえば、ここ数年全国の「児島」という名字の小学生・中学生は「児玉さんですよね?」「児島だよ!」というやりとりを何度もしてるだろう。多くの児島くんは嫌だし面倒くさいと思ってるんじゃないかな。じゃあそれをやめさせるためにこのギャグを禁止しろ、とはできないよね。そんなのキリがない。この話と保毛尾田保毛男の話は分けられないよ。
だからこの保毛尾田保毛男の件は、単純に面白くないのが悪かった、としか言えないじゃないかな。「いじるなら、絶対に笑いを取らなきゃいけない」とは、最近読んだ『悪意とこだわりの演出術』に何度も書かれていたことだ。笑いを作るのってすげー難しいと思うよ。テレビの人って本当にすごい。
それにしても、こんな小さな事からでも価値観が変化していくことを思い知らされる。今僕らがゲラゲラ笑っているネタだって、30年経ったら笑えなくなっている物もあるだろう。
そういう移り変わりを見れるのなら、長生きするのも悪くないかもね。
山奥のミーム
熊野とは「死者の霊の籠る所」という意味だと言う。
「隠野(こもりの)」が転じて「熊野(くまの)」。
「熊野って言うくらいだからクマがよく出るんでしょ?」なんてよく聞かれるけど、クマが多いから熊野というわけじゃない。実際クマが出たという話はほとんど聞いたことがない。
熊野が聖なる場所として崇められているのは、熊野が紀伊半島の真ん中にあり、海路からも陸路からも行くのが難しい事が大きな理由だ。
簡単には行けない場所は逆に言えば、外の世界から守られている場所だ。
まぁ実は熊野大社は僕の住んでいる所からそんなに近くないんだけど、この行きづらさによって守られているという点では同じだ。もっと便利な町で今と同じノリで人を集めたらあっという間にトラブルが起こるだろう。この場所ほど遠くて面倒な所に来る人は、みんなそれなりの覚悟をしてきている。だから上手くいっているんだと思う。
また、この辺りには平家の落人伝説も伝えられている。逃げ込むにはそりゃ、格好の場所だろう。お隣さんの分析によると、この地域の人の先祖は結構高貴な身分だったのではないかという。この辺りの方言では「あなた」の事を「おんし」と呼ぶ。「おぬし」が訛ったものだろう。なんか武士の言葉っぽい。平家の落人の血を引いているんだったら面白い。
ここは、まさに引きこもるにはうってつけの場所だ。
熊野信仰は修験道・神道・仏教が混ざりあった独自の文化だ。法螺貝を吹く山伏がゆく山に、龍神を祀る神社もあるし、一遍上人の伝説も残っている。それは世界遺産になるほど珍しいものらしい。下界から隔離されていて外から新しい物が入って来ないから、住んでいる人が好きなものがミックスされ煮詰まっていくんだろう。
同じように、ここに集まった引きこもりから何か新しい文化が生まれたらいいなぁ。
その萌芽として、誰かひとりの住人の口癖が他の住人にも伝わっていくという現象がある。こうやってミームが産まれていくのかー。興味深く僕は見ています。