山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

田舎と都会の違い

ここ和歌山の山奥に住んでから、ずっとひとつのことを注意深く感じ取ろうとしている。

それは都会とここの何が違うかだ。

物がないとかだったら簡単なんだけど、インターネットがありAmazonがあれば都会でしか手に入らないものなんてごくわずかだ。

都会と田舎の違いは物があるかないかじゃない。

よく言われるような田舎の「閉塞感」って奴も、今では感じ取ることができる。それは一体何によるものなんだろう。物は都会とほぼ同じなのであれば、形のない何かが違うということだ。

ひとつの仮説として、視界に入ってくる情報量が違うってことがある。

都会に住んでいれば、毎日同じ道を歩いても違うものが目に入る。店の品物、電車の吊り広告、周りの人の服装・・・。

でも田舎じゃ都会に比べて変化はほとんどない。正確に言えば、風景から情報を読み取るのに教養が必要になる。草花の名前を知っていれば、季節ごとに咲く花を楽しむことができるだろうが、知らなければそこに情報があることにさえ気付かない。

人間はいつも新しい刺激を求めているんだろう。

情報はネットを開けばいくらでも入ってくるけど、都会を歩くのと同じだけの情報量を能動的に集めるには、相当な集中力と時間を費やさないといけない。

テレビやラジオはつけてるだけで勝手に情報を流してくれるけど、それじゃ物足りない。

それくらい肌で感じる情報量は多いんだ。田舎に住んでわかった。

じゃあどうしたら田舎で楽しく暮らせるのかというと、一番簡単で実績のあることは何かに集中することだ。

ワクワクすることを見つけなければならない。

都会と違って、受動的に刺激を得ることはできないのだ。

あ、今更だけどこの記事はいつもみたいにニート・ひきこもりに対して書いているわけじゃない。田舎に憧れる人に対して書いているつもりだ。単純に都会に疲れたとかいう人はうちに来て休んで、疲れが取れたらまた都会に戻ればいい。

でももし田舎に拠点を作りたいなら(たとえいくつかあるうちのひとつだったとしても)、楽しいことを見つけないと続かないだろう。

逆に言えば都会なら特に楽しいことがなくて仕事に追われるだけの日々でも生きていける。田舎で楽しいことがなかったら悲惨だ。それは、飲酒率・喫煙率の高さ、パチンコの多さが説明している。

じゃあどうすれば楽しいことが見つかるのかって、それはやっぱりひとりじゃ駄目だ。

この家をどこの馬の骨ともわからない人間が出入りするのを村の人がどう思っているかわからないけど、僕はここに客が来ることは山奥に住むにあたって絶対に必要なことだと考えている。

田舎に住むためには遊びが必要だし、遊びには人が必要だし、ここに人が来るようにしないといけない。

うーん久しぶりに文章書こうと思ったけど思ったように書けなかったな。まぁそんな感じです。