山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

日記04/02−だるい

寝ても、ごはん食べても、部屋暖かくしても、身体動かしても、だるさが取れない。

精神的なものが原因なのだとしたら、これから本のPRをして行かなきゃいけないのを重荷に感じてるのかなー、自覚ないけど。他にストレスの原因が思い当たらない。

前に山奥ニートのドキュメント映像を撮った映像作家の成富さんが、本の宣伝用のPVを作ってくれた。たった1日で。プロって凄い。

編集者さんは宣伝用のツイッターアカウントを作ってくれるそうだ。宣伝アカウントってどうなんだろう。あまり効果があると思えないけど、広告のことはわからない。

僕もいくつか案を考えているけど、とにかくだるくて行動できない。

頭が重い。一日をほとんど全て部屋で過ごした。

マジック・ザ・ギャザリングゴジラとコラボするって話だけがいいニュース。

あとはコロナのニュースばっかりだ。

「イタリアでは死者が1万人を超えた」
アメリカは自国の最終的な死者は最低10万人、最高220万人と予想」

なんてキャッチーなものばかりで、ついつい見てしまう。

そうならないためにツイッターじゃ「コロナ」をミュートワードに設定してるのに、これじゃ意味がない。

山奥に住んでいるから、基本的には他人事なんだけど、日本でもここから大きく広がるようなら、山奥の鎖国も考えなければ。

この集落にウィルスが入るとしたら、99%共生舎のせいだ。

日記04/01−スタンダップ

朝から滝のような大雨。

僕の部屋は離れにあって、母屋まで行く間に濡れるのが嫌で、こういう天気が悪い日は可能なかぎり部屋にこもってしまう。

なので今日は午前中からパソコン持って、リビングにずっと居座る事にした。

そしたら「葉梨さんが居るってことは今日なにかあるんですか?」と言われた。別に何もないです。

というのは正確ではなくて、今日は三川地区のスポーツ会が夜にあるので、それを見越してリビングに出てきたのだ。でも田辺市にもコロナが来たそうで、しばらくの間は中止になった。

だるくて何もする気がしない。

最近『テラスハウス』がすごい事になっていると聞いたので、みんなで見る事にした。

コメディアンの人が、舞台でスベって鬱のような状態になって、家事もできなくなり、同居人たちから責められていた。

明日は我が身だ。身につまされる。

退職代行会社の社長の人が好きだ。スタジオではキモいといじられていたけど、自分に近いものを感じる。『水曜日のダウンタウン』内のクロちゃんもそうだけど、モテない行動をする男をどうも応援したくなる。他人だと思えないからだ。

夜ごはんはももこさんがパプリカシュを作ってくれた。

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パプリカシュというのはクロアチアの料理だ。

『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』でヴィジョンが作ってた料理。

味はトマトチキンカレーそのものだった。そもそもパプリカないから、ピーマンで代用しているそう。

テラスハウス』にスタンダップコメディアンの人が出てて、スタンダップコメディってどんなのだっけ?と思って、youtubeで動画をいくつか見た。

日本人スタンダップコメディアンの小池良介(RIO KOIKE)さんを知って衝撃を受けた。
https://www.youtube.com/watch?v=nUWXxLBjYtA

海外で、観客を呼吸困難になるくらい笑わせてるの、めちゃくちゃ格好いい。10代の時これ見たら、大きな影響を受けたかもしれない。

Netflixにあった本場アメリカのスタンダップコメディも見たけど、あまりピンと来なかった。日本人向けの味付けにしてくれないと、飲み込めない。

youtubeの日本語スタンダップコメディを一通り見た後は、何を見るわけでもなく、だらだら。本当にだらだらだった。

雨のせいなのか、とにかくだるい一日。

日記03/31−小屋の住人募集開始

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花粉のせいか一日中ずっとまぶたが重かった。

昼は豚バラとチンゲンサイを炒めて食べる。美味しい。

今日の予定はこれだった。

12時:昼ごはん
13時:散歩して小屋の写真を撮る
14時:風呂
15時:洗濯
16時:note書く
19時:夜ごはん

しかし実際はこうだった。

12時:昼ごはん
13時:リビングで映画『キャスト・アウェイ』見てたので、途中から一緒に見て講釈を垂れる
14時:着替えるために部屋戻って、そのままゴロゴロ
15時:散歩して小屋の写真を撮る
17時:風呂
18時:散歩で疲れて寝てしまう
20時:夜ごはん
21時:ボードゲーム『キャメル・アップ』やってたので見物
22時:ボードゲーム『いかさまゴキブリ』やりたくなって、みんなでやる
23時:すべてのやる気がなくなって、酒を飲む

かように、ニートの一日は忙しいのである。

荒地の小屋に住む人募集
http://banashi1.hatenablog.com/entry/2020/04/01/120531

小屋ね。ゼロから小屋建てるよりはだいぶハードル少ないから、人来ると思う。
この小屋の存在をすっかり忘れていた。
「山奥ニートはいいけど、共同生活はしたくない」という声をちらほら聞くので、そういう人にはぴったりだと思う。

荒地の小屋に住む人募集

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共生舎から30分歩いた所に、共生舎の畑があります。

最近は畑をぜんぜんやっていなくて、畑というよりはただの荒地になっています。

そこに作業用の小屋があります。

小屋としてはなかなかしっかりした作りです。

ここに誰か住みませんか?

広さは四畳半くらい。

家賃は光熱費込みで一ヶ月6000円です。

建物の半分は物置で、居住スペースと物置の間に1畳の収納スペースがあります。

部屋の中に、流し台があります。少し前まで水が来ていたのですが、どこかで止まってしまい直す必要があります。手伝います。

外には洗い桶があって、ここに絶えず水が流れていました。

トイレは歩いて1分の別の小屋にあります。

未開拓の広大な畑があります。今は荒地になっています。

しいたけの栽培に興味があるなら、最高の場所です。この小屋は原木しいたけの加工のために作られたもので、すぐ近くにしいたけ畑があります。栽培していた方に聞けば、丁寧に教えてくれるでしょう。

置いてある農機具使って大丈夫です。壊れた場合は新しいの自分で買ってください。

ガスや風呂はありません。

近くには障害者施設があるだけで、地域の方は一人も住んでいません。

最寄りのスーパーまでは車で1時間半〜2時間かかります。

川がとても美しいです。

ゼロから小屋を建てるよりは難易度が低いと思います。

住みたい人は共生舎に電話してください。

0749-62-0400

開拓者求む

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山奥ニートの3月、バレーボールとミニコミ誌

どうも下界は疫病で大変なことになっているみたいです。

こちらでは山にかすみがかかるようになり、いよいよ春です。

今年もきれいに桜が咲いています。

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2月に「山奥ニート本」の原稿が完成しました。

ニートが本一冊をほとんど書き下ろしで仕上げたのは奇跡です。

本なんて僕のような凡人が手を出すものじゃないと思いました。

とはいえ、山奥ニートの生活自体が面白いので、本もきっと面白いはずです。

発売は5月後半くらいとのこと。

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車で30分の、この辺りでは一番大きな集落にある小学校の体育館で、スポーツ同好会ができました。共生舎から4人、地元の人6人くらいです。

週に一度集まって、主にバレーボールをやります。

僕は運動が苦手だけど、たまに体に動かすのは気持ちがいいもんです。

なんたって、ふだん自室とリビングの往復しか歩かないですからね。一日100歩くらいなんじゃないか。

この体育館、コンクリートの立派な小学校のものなんだけど、数年前に廃校になったまま、他の使い道もなく放置されている。

もったいないなぁ。僕らに任せてくれたら、ニート100人住まわせるのに。運動場で畑ができるし、温水プールもある。なんとかならないのかな。

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前々から、ミニコミ誌を作るのが夢だった。

住人が前いたところのミニコミ誌が届いたのをきっかけに、その場にいた数人に声をかけて、ノリだけで作ってみた。

締め切りは今日の深夜12時に決めた。6時間ほどしかなかったけど、あまり丁寧に作っては、完成が遠のく。

結果、16ページのこの冊子はぴったり12時に完成した。

僕がはじめの4ページに共生舎の概要を書いて、残りは漫画やレシピ、映画の感想、ボードゲームの攻略記事を書いてもらった。

20部作ってみた。デジタルデータは存在しない。

これをどうするのかも決まってない。

とりあえず、地域の連絡所にでも置いてもらおうかと思ってる。

地域の人たちで共生舎の存在を知らない人はいないと思うけど、何をやっているのか、どんな人が住んでいるかは全然知られていない。

ここから、また何かに繋がって行くといいな。

本が出来上がったときから「ここをこうすればよかった」とみんな言っていたので、第二弾も近いうちに作ってみよう。

 

 

日記3/1

冬の始めにやってきたてんとう虫が、冬眠から覚めて部屋を歩き回っている。
小学校へ入る前の頃、昆虫図鑑を見るのが好きだった。甲虫のページには、かぶと虫やくわがた虫に並んで、てんとう虫が載っていた。幼少の時分からひねくれ者だった僕は、いかにも人気がありそうなかぶとやくわがたより、てんとう虫を好きになった。てんとう虫の赤や水玉模様や丸っこさはなんとなく女を連想させる。だから他の男子はてんとう虫に見向きもしなかった。しかし、僕はてんとう虫は肉食なのだから、木の蜜なんてものを啜っているかぶとやくわがたよりも強いと主張した。遊び仲間がそれに納得していたかは覚えていないけど、僕はその主張に満足していた。ああ、いつの日か、このてんとう虫という素敵な甲虫を生で見てみたい。それが小さな夢だった。
庭でいつも見ている、5mmほどの小さな虫がてんとう虫だと気づいたのは、小学校に入ってからだった。
だって、図鑑にはかぶと虫と同じサイズで載ってるんだもん。あれくらいの大きさだと思うじゃんか。真実を知ったときはがっかりしたが、そんな思い出もあっててんとう虫は今でも好きだ。

起きたのは10時ごろだったが、布団の中からネットをだらだら見てしまい、リビングに行ったのは15時だった。ウィンナーを炒めて適当に昼飯にする。気分を変えようと風呂に入る支度をしたが、ちょうどヨシくんが入るところだった。リビングでは『シティ・オブ・ローマ』というボードゲームを4人でやっていた。

風呂から出た後は、少し部屋に戻ってネットを見てしまった。夕方、リビングへ出ると、ヨシくんとジョーくんがこたつでお酒を飲みながら、新型コロナウィルスのせいで無観客となったライブを見ていた。HIPHOPだったからよくわからない。ときおり、NUMBER GIRLに変わった。ヨシくんはZAZENのほうが好きだと言っていたけど、僕はナンバガのほうが好きだな。と言っても、高校生の頃、同級生にCDを借りたきり、あまりちゃんと聞いたことがない。このCDを返すとき、ケースにヒビが入っていて、同級生から咎められたんだけど、僕は自分じゃないと言いはった。実際まったく心当たりはなかった。でもせっかく貸してくれたのだし、心当たりがなくても自分のせいでケースが割れた可能性は高いわけで、その時の態度をずっと後悔していた。その同級生とは、それからあまり親しくなることもなく、卒業してしまった。一昨年、同窓会でその子に会ったとき、この話を謝った。もちろん、その子は覚えていなかった。なんだかいい話風なようだけど、結局のところ僕は「同窓会でどうでもいいことを謝る」というなんとなくエモい儀式をやりたかっただけなように思えて、新たな後悔が生まれた。

2人がお酒を飲んでいるのを見ていたら、なんだか羨ましくなったから、僕も部屋からウイスキーと炭酸水を持ってきた。
新型コロナのおかげで、なんだかちょっとしたお祭り気分だった。
酔った勢いで、前から使いたいと思ってたディズニーデラックスを契約した。ディズニーのサブスクだ。一ヶ月700円。

晩ごはんは炊き込みご飯だった。お酒を飲んでいたので、サラダだけ先に食べて、炊き込みご飯は深夜に食べた。リビングでは麻雀が始まった。不慣れな人がいたので、横から「これ捨てたらリーチですよ」と教えた。しかし、フリテンになっていた。僕が人生でやった麻雀回数は両手で数えられるほどだ。出過ぎた真似をした。ゲームをしている横から口出しするとろくなことがない。

そのせいなのか、それからお酒を飲んでもあまりいい気分になることがなく、部屋に戻ってもだらだらとVtuberの動画を見ながら気づいたら眠っていた。

書籍化の初稿完成とM-1

山奥ニート本の初稿が来て、修正して提出した。

たぶんもう一回修正する機会があると思うけど、とりあえず完成したっぽい。

やりきった感じはあまりしないけど、今の自分にできる限界はこのくらいなんだろう。

自信を持って面白いと言える部分はいくつかあるので、まぁそんなに悪い本じゃない気がする。

ここ一年くらいはずっと本書かなきゃということが頭にあって、何をしたかあまり覚えてない。

解放された昨日は昼からずっとM-1をみんなで見てた。

「ぺこぱを応援している」と公言していたので、ぺこぱの出番が近づくにつれ自分まで緊張してきた。

ところが漫才が始まってみれば、涙が出るほど笑った。

ラグビー選手が「ゴー☆ジャスとぺこぱが好き」と言って、化粧した芸人が好きなんだといじられていたけど、この2組は人を馬鹿にせず笑いを取るところが共通していてそこが好きだと言いたかったんじゃないかな。

去年のM-1は「殺す」とか「ブス」とか強い言葉があってぎょっとしてしまった。別にけしからんやめろと言いたいわけじゃないけど、強い言葉を聞くとそれが気になって集中できなくなってしまう。

和牛が優勝できなかったのはそれが原因だったと思う。

今年はそれがまったくなかった。プロの芸人の適応力は凄い。

敗者復活戦から準決勝戦までの間に、2001年のM-1を見ていた。中川家フットボールアワーキングコングおぎやはぎと豪華メンバーなんだけど、絶対に今の芸人のほうが面白いと思う。

あるいは、20年の間に僕らの価値観が変わってしまったんだろうか。