山奥ニートの日記

ニートを集めて山奥に住んでます。

日記 (2018/07/25)

昨日は鹿が捕れた。夜、捌いた人で一番美味しいロース部分をBBQしているところに通りがかったので、入れてもらった。次のパーティーの余興に大喜利をやってはどうかという話になって、急遽プレ大喜利大会が始まった。蚊にたくさん刺された。それで笑い疲れて1時過ぎに寝たから、今日は朝8時に目が覚めた。

朝方の山奥は涼しい。空にも雲がかかっていて、扇風機なしでも過ごせた。本の作業を少しやる。編集者さんに見せた部分が気になって、前に進まない。問題は分割せよ、と思って細切れにしたけど、上手くいった気がしない。問題の捉え方自体は間違っているのかもしれない。

集中できないので他のことをする。ここ一ヶ月強の街暮らしの間に伸びた髪を、バリカンで剃る。共生舎から少し離れた草むらでひとりで剃る。明日取材があるので、そこそこ長い9mmにする。襟足やもみあげの柔らかい髪はどうも上手く剃れない。仕上げにハサミで切ったが、頭の後ろはどうしたって見えないので適当だ。

昼ごろリビングへ。部屋の隅では何人かで「ワードバスケット」をやっていた。「男はつらいよ 寅次郎の縁談」をお客のTさんが見ていた。Tさんは舞台である香川県に行ったことがあるそうで、気になっていたという。男はつらいよ自体は初めてだそうだ。「寅次郎の縁談」は山奥ニートと通じるところがあるから特別な思いがある。それだけに終わり方がもやもやする作品なので、見終わったら感想を教えてと言う。2時間後の感想は「よくわからなかった」だった。そうか、そうか…。

ワードバスケットに参加する。初めての人がいたので五文字以上縛りにする。しばらくやっていなかったからか、手札の文字が半端に頭をよぎってしまう。ワードバスケット脳を取り戻せない。何度かやるうちに初めての人が慣れてきたので、四文字以上縛りにしたらスッと上がれた。単純に手札が強かったのが大きいけど。
あまり遊んでいては本が進まないので、昼飯にする。

炊飯器を開くと、ひとりぶんだけご飯があった。冷蔵庫を見ると、使いかけのトマト缶があったので、ウィンナーを炒めてトマト缶を煮詰めて、その中にご飯とチーズを入れたものを作って食べた。美味しかった。この前ルーを使わないカレーを作った時、トマト缶を使った味付けはしょっぱめにするものだと学んだからだ。

食べ終わった時に、電話がかかってきた。短期滞在の希望だ。以前電話をしていたそうで、日取りが決まったとの連絡だった。なんとなく不安そうな声だったので、少し話をする。余計なお世話だったかな。

電話を終えると、ちょうどヤマトが荷物を持ってきた。大きなダンボールだ。開けると服がたくさん入っていた。一昨日「うちの住人があまりにボロボロのTシャツを着ているから、余ってるTシャツがあったらください」とツイートしたからだ。ほぼ新品で、お洒落な服ばかりだ。たくさん送ってくれたので、僕もアロハシャツをもらった。自分で買おうかと思っていたから嬉しい。お金がないから助かるのもそうだけど、何より自分の持ち物にエピソードができたことが嬉しい。送ってくれた人にツイッターでお礼を言ったら、アロハシャツはばなしさんに似合うと思ってました、とのこと。そこまで読まれていたなら、なおさら愛着が湧く。ちょうど明日からテレビの人が来るので、これを来て取材を受けよう。

写真を取っているうちに、今度はゆうパックで別の方から服が届く。こちらは袋から出してもいない新品だった。デザインが可愛くて、ボロT着てた山奥ニートの好みに合ったみたいだ。

続いて、佐川急便がまた大きなダンボールを持ってきてくれた。中身はうまい棒。相当な数だ。いろんな種類が入っている。ありがとうございます。山奥ニートは嗜好品に飢えているから、きっと一瞬で無くなるだろう。

その後、本のために自分の部屋に戻ったんだけど、その間にまた別の荷物が届いたようだ。なんと「ディクシット」の拡張だった。5000円近くする上に、なかなか売ってないものだ。どういうこっちゃ。ただただ恐縮です。

それにしても、こんな山奥まで荷物を届けてくれる宅配便の人には頭が下がる。別々の会社だろうけど、今日だけで4回も運んできてくれているのだ。うーん。

リビングでは冷房がかかっていて、G君がギターの練習をしていた。カポが届いたから試しているけど、どうもしっくりこないらしい。

部屋に戻って書こうとする。進まない。そのうちに、妻からマイナンバーを調べろと言われていたことを思い出す。全然それ関係の書類を受け取った覚えがない。山積みになっていた書類を全部ひっくり返したが、マイナンバーの通知書は見つからなかった。やっぱり受け取っていないようだ。通知書の再交付のためには役所で申請をしなきゃならないようだ。ひぃー。書類の整理をしているうちに、本についていい案が思い浮かんだ。その方向で考えてみよう。

大粒の夕立が一瞬だけ降って、すぐにやんだ。

トイレついでにリビングに戻ると、買い物班が戻ってきていたので食材を冷蔵庫に入れる。頼んでいたウィスキーを買ってきてもらった。

ピエールがカレーを作り始めた。しまった、昼に炊飯器を空にしたのに洗うの忘れてた。誰かが代わりに洗ってくれたようで、炊きたてのご飯が二十合入っていた。罪滅ぼしにゴミ箱のゴミをまとめて、新しいゴミ袋に取り替える。ちょうど書類を整理して山のように紙ゴミが出たし。

タブレットをリビングに持ってくるのを忘れたので、一旦部屋に戻る。

夕立のせいか、だいぶ涼しくなった。ひぐらしの声と扇風機の回る音しか聞こえない静かな夕方だ。

そろそろピエール作のカレーが出来上がる頃だろう。隠し味として創味シャンタンを入れたらしい。美味しいといいな。